繁殖牝馬

名牝の証!産駒のJRA重賞勝利数で繁殖牝馬をランキングしてみる

産駒の重賞勝利数を基準に、繁殖牝馬をランキング形式で紹介していきます。繁殖牝馬の血統や産駒の成績についてもあわせて書いていきます。

複数の活躍馬を輩出した牝馬を取り上げたいので、少し基準を設けます。

選考基準
  1. G1を勝った産駒が2頭 もしくは 重賞を勝った産駒が3頭以上
  2. 全重賞勝利が10勝以上
  3. 重賞はJRA平地重賞に限る(地方・海外含まず)
  4. グレード制導入(1984年)以後

では、勝利数の多い順に紹介していきます。勝利数が変動すれば追記します。基準には満たないが名牝と言われる繁殖牝馬や、まだ現役産駒が走っている繁殖牝馬については基準外の項目にまとめて記載してあります。

※「主な産駒」の赤字は牝馬、はG1馬

パシフィカス(産駒JRA重賞勝利:17勝)

パシフィカスについて

1981年アメリカ生まれ。母パシフィックプリンセスはアメリカG1勝ち、父は大種牡馬ノーザンダンサーノーザンダンサーの晩年に種付けされているという事実だけで良血とわかる。イギリスで競争生活を送るも目立った成績はなし。

1989年の繁殖牝馬のセリで、早田牧場が約520万円で購入する。良血にもかからわず安価だったのは、無名種牡馬シャルードの仔を宿していたのが一因。その仔がのちのビワハヤヒデであり、どこまでも安い買い物だったといえます。

主な産駒

ビワハヤヒデ 7勝 1993年度代表馬
ナリタブライアン 9勝 顕彰馬 1994年度代表馬 三冠
ビワタケヒデ 1勝 ラジオたんぱ賞(G3)
スペルオルパール 0勝 ラストインパクトの母

ナリタブライアンは「シャドーロールの怪物」との異名をとった三冠馬。兄ビワハヤヒデは王道路線を歩み続け、G1を3勝。全16戦で連対を外したのはわずかに1回と抜群の安定感を誇った。その強さは古馬での全5戦がすべて1.5倍以下の1番人気に支持されたことからもうかがえる。

2頭は1歳違いであり活躍の時期がかぶる。ビワハヤヒデの故障引退で夢と消えたが、有馬記念での兄弟対決に向けて勝ち進む両馬は大いに競馬界を盛り上げた。

早田牧場と社台グループが対抗関係にあったため、パシフィカスはすでに勢いのあったサンデーサイレンスと交配されることはなかった。

近親

パシフィカスの半妹キャットクイル(父ストームキャット)から桜花賞馬ファレノプシスとダービー馬キズナ

ラストインパクトなど孫世代の活躍も見られ、名牝系として血脈をひろげている。

牝系図(fn.13-a)

Pacific Princess(デラウェアオークス-米)
パシフィカス
||ビワハヤヒデ(天皇賞春,菊花賞,宝塚記念)
||ナリタブライアン(三冠,有馬記念)
||スペリオルパール
|||ラストインパクト(京都大章典-G2,ジャパンC2着)
トロピカルサウンド2
||シルクユニバーサル
|||セダブリランテス(中山金杯-G3)
キャットクイル
||ファレノプシス(桜花賞,秋華賞,エリザベス女王杯)
||Sunday Break(ピーターパンS-米G2)
||キズナ(ダービー)

オリエンタルアート(産駒JRA重賞勝利:16勝)

オリエンタルアートについて

1977年、社台白老ファーム生産。競争成績は条件戦を3勝。3勝はいずれもダートで、代表産駒の主戦にもなる池添謙一が騎乗している。

オリエンタルアートの2代前母グランマスティーヴンスは社台グループが輸入した繁殖牝馬。グランマスティーヴンスの父はLt. Stevensで、これは世界的名牝Thongの全兄。(Thongの系統からはサドラーズウェルズエルコンドルパサーなど)

クロスの発生するThong牝系の種牡馬ではなく、ノーザンテーストメジロマックイーンと重ねられた。グランマスティーヴンスの系統は、オリエンタルアートの産駒を除いては活躍馬が見当たらないが、注目の高まる今後どうなるか。

主な産駒

ドリームジャーニー 7勝 宝塚記念 有馬記念
オルフェーヴル 9勝 顕彰馬 2011年度代表馬 三冠
アッシュゴールド 0勝 デイリー杯2歳S(G2)2着
デルニエオール 0勝 フィリーズレビュー(G2)3着

G1勝ちはドリームジャーニーオルフェーヴルを合わせて9勝。これはスカーレットブーケと並ぶJRA最多勝。

ドリームジャーニーオルフェーヴルの兄弟に加え、同時期に活躍したゴールドシップも父ステイゴールド、母父メジロマックイーンの配合である。少ない頭数から大物が頻出しており、この配合はニックス(相性のいい配合)といえるだろう。

牝系図(fn.8-c)

グランマスティーヴンス
エレクトロアート
||オリエンタルアート
|||ドリームジャーニー(有馬記念,宝塚記念,朝日杯FS)
|||オルフェーヴル(三冠,有馬記念2回,宝塚記念)

ビワハイジ(産駒JRA重賞勝利:15勝)

ビワハイジについて

1993年生まれ。カーリアン産駒の持ち込み馬で、母アグサンは英国で4戦0勝。Slip Anchor(英ダービー)、ザグレブ(愛ダービー)やSagace(凱旋門賞)などが出ている牝系に属する。

G1でエアグルーヴ相手に逃げ切りを決め、最優秀3歳(現・2歳)牝馬に輝く。有力馬としてクラシックを迎えるも桜花賞は15着と惨敗。次走、果敢にもダービーに挑戦するが13着に終わる。その後は故障もあり、古馬G3を1勝するに留まった。

生まれ故郷の早田牧場新冠支場で繁殖生活を送るが、2002年に早田牧場が倒産したことからノーザンファームに移る、アドマイヤオーラ以降の産駒はノーザンファーム生産である。

主な産駒

アドマイヤジャパン 1勝 菊花賞2着 皐月賞3着
アドマイヤオーラ 3勝 皐月賞1番人気 ダービー3着
ブエナビスタ 8勝 2010年度代表馬 G1は7勝
トーセンレーヴ 1勝 エプソムC(G3)
ジョワドヴィーヴル 1勝 阪神ジュベナイルF
サングレアル 1勝 フローラS(G2)

産駒には重賞勝ち馬が6頭もいる。それだけで十分賞賛に値するが、さらにどの種牡馬でも結果を出し続けたあたりにビワハイジの繁殖としての質の高さが見て取れる。6頭の父はいずれもサンデーサイレンス系だが、サンデーサイレンスアグネスタキオンスペシャルウィークディープインパクトゼンノロブロイと多様な顔ぶれである。

代表産駒はブエナビスタ。デビューから19戦連続の一番人気(海外を除く)、G1連対を14度は戦慄。

近親

繁殖牝馬として輸入されたアグサンサトルチェンジの姉妹から牝系がひろがりをみせている。

牝系図(fn.16-c)

Santa Luciana
アグサン
||ビワハイジ(阪神3歳牝馬S)
|||アドマイヤオーラ(弥生賞)
|||ブエナビスタ(年度代表馬,ジャパンC,オークスなどG1を6勝)
|||トーセンレーヴ(エプソムC-G3)
|||ジョワドヴィーヴル(阪神JF)
|||サングレアル(フローラS-G2)
サトルチェンジ
||エアスマップ(オールカマー-G2)
||マンハッタンカフェ(有馬記念,天皇賞春,菊花賞)
||マンハッタンフィズ
|||アプリコットフィズ(クイーンC-G3)
|||クレスコグランド(京都新聞杯-G2)
|||ダービーフィズ(函館記念-G3)


スカーレットブーケ(産駒JRA重賞勝利:15勝)

スカーレットブーケについて

1988年、社台ファーム生産。父は大種牡馬ノーザンテースト

母のスカーレットインクはアメリカで1戦未勝利ながら、社台ファームがYour Hostessにつながる牝系に注目して購入した繁殖牝馬。Your Hostessの兄はYour Hostで、その産駒にはアメリカで5年連続(1960-194)年度代表馬になった伝説的名馬Kelsoがいる。

スカーレットブーケの競争実績は重賞4勝。G1こそ手が届かなかったが、牝馬三冠はいずれも掲示板に乗るなどクラシック戦線を賑わせた。同世代はシスタートウショウイソノルーブルなど。

主な産駒

スカーレットメール 0勝 チューリップ賞(G3)2着
ダイワルージュ 1勝 桜花賞3着
ダイワメジャー 8勝 G1は皐月賞、天皇賞秋など5勝
<ダイワスカーレット/span> 6勝 G1は桜花賞、有馬記念など4勝

代表産駒の2頭は有馬記念で顔を合わせている。引退レースのダイワメジャーが6番人気で3着。3歳下の半妹ダイワスカーレットが5番人気で2着。直線入り口で3歳牝馬ながら果敢に先頭に立つスカーレットを兄メジャーが追いかける展開が懐かしい。

兄妹2頭でG1を9勝。特にダイワスカーレットは翌年の有馬記念を牝馬として37年ぶりに制し、歴代最強牝馬の一頭に数えられる。

近親

スカーレットインク系は、その繁栄ぶりから別称「スカーレット一族」と呼ばれる。スカーレットインクをさらに遡っていくと、英ダービー馬Secretoやアメリカ二冠馬Real Quietなどの名をみることができる。

牝系図(fn.4-d)

スカーレットインク
スカーレットブルー
||アナスミラビリス
|||トーセンスマッシュ
||||ブレイブスマッシュ(サウジアラビアRC-G)
||フェスタデルドンナ
|||クォークスター(セントライト記念-G2)
||ブルーリッジリバー(桜花賞2着)
|||ヴィーヴァブーケ
||||ブラックホール(札幌2歳S-G3)
スカーレットリボン(4歳牝馬特別-G2)
スカーレットローズ
||スカーレットレディ
|||サカラート(東海S-G2)
|||ヴァーミリアン(ジャパンCダート,東京大章典-地)
|||キングスエンブレム(シリウスS-G3)
|||ソリタリーキング(東海S-G2)
スカーレットブーケ(京都牝馬特別-G3)
||ダイワルージュ(阪神3歳牝馬S2着)
|||ダイワファルコン(福島記念-G3)
||ダイワメジャー(天皇賞秋,皐月賞,安田記念,マイルCS2回)
||ダイワスカーレット(有馬記念,桜花賞,秋華賞,エリザベス女王杯)

ホワイトナルビー(産駒JRA重賞勝利:13勝)

ホワイトナルビーについて

1974年浦河生産。競走成績は地方競馬・笠松で8戦4勝。産駒はすべて地方競馬・笠松でデビューしているという、この繁殖牝馬ランキングの中では異色の存在である。

父であるシルバーシャークは、フランスのムーランド・ロンシャン賞などを勝ったトップホースで1973年に日本に種牡馬として輸入された。供用されていた明和牧場では毎年50頭前後の種付けをしており、一定の人気があったことがうかがえる。

牝系は天皇賞馬クインナルビーから派生する系統で、1930年に輸入されたシユリリーまでたどることができる。クインナルビー牝系からは桜花賞馬キョウエイマーチもでており、それなりに筋の通った血統である。

主な産駒

オグリキャップ 12勝 顕彰馬 1990年度代表馬
オグリローマン 1勝 桜花賞

ホワイトナルビーの産駒は全15頭が地方競馬でデビューし、そのすべてが勝ち上がっている。相手も選ぶことなく13種の種牡馬で結果を残した。その類まれなる繁殖成績から、1996年に地方競馬全国協会(NRA)から特別表彰を受けている。

代表産駒は稀代のアイドルホース、オグリキャップ。この馬なくして今のJRAは語れない。

6歳下の半妹オグリローマンも中央に移籍し、桜花賞を勝っている。追加登録制度がなくクラシック出走を断念した兄の無念を晴らした。ちなみに兄とは異なり中央移籍後も小栗孝一氏が馬主であり、勝負服のデザインが少し違う。ピンクの袖がかわいらしい。

近親

牝系図(fn.7-d)

クインナルビー(天皇賞秋)
スターナルビー
||センジユウ
|||ネヴアーナルビー
||||ホワイトナルビー
|||||オグリキャップ(有馬記念2回,安田記念,マイルCS)
|||||オグリローマン(桜花賞)
スズキナルビー
||トミニシキ
|||トキノシュリリー
||||インターシャルマン
|||||キョウエイマーチ(桜花賞,秋華賞2着)

ダンシングキイ(産駒JRA重賞勝利:12勝)

ダンシングキイについて

1983年アメリカ産。競争成績はなく繁殖入り。同じニジンスキー産駒の姉がアメリカG2勝利。社台ファームに購入されるまでに3頭の産駒がいる。日本ではリローンチ産駒のラップスターが2戦未勝利の戦績。その次となるエアダブリンから長く日本競馬をにぎわす存在となった。

産駒は「ダンス」と呼称されたが、アメリカで残した産駒は、いずれも馬名の頭に Key がつく(Key LaunchKey RecognitionKey Island)のは興味深い。

主な産駒

エアダブリン 3勝 ダービー2着
ダンスパートナー 3勝 オークス エリザベス女王杯
ダンスインザダーク 3勝 菊花賞
エアギャングスタ― 0勝 札幌記念(G2)2着
ダンスインザムード 3勝 桜花賞 キャッシュコールマイル(米G3)

いずれもG1馬のダンス3兄弟が代表馬。3頭とも父サンデーサイレンスで、クラシックタイトルは武豊鞍上で勝利しているという共通点がある。ダンスパートナーダンスインザムードも重賞馬を輩出しており、次なるダンス一族の活躍馬が待たれる。

近親

少し遠いが、2歳馬ながら欧州年度代表馬に輝いたアラジが近親としての代表馬。牝系をさかのぼるとダービー馬バンブーアトラスの父ジムフレンチの名も。

牝系図(fn.7)

Native Partner
Fabuleux Jane(ポモーヌ賞-仏G3)
||ダンスールファビュルー
|||アラジ(BCジュベナイル,仏グランクリテリウム,モルニ賞-仏)
Key Partner
||ダンシングキイ
|||ダンスパートナー(オークス,エリザベス女王杯)
||||フェデラリスト(中山記念-G2)
|||ダンスインザダーク(菊花賞)
|||ダンスインザムード(桜花賞,ヴィクトリアM)
||||ダンスファンタジア(フェアリーS-G3)
||キーフライヤー
|||スプリングマンボ
||||スズカマンボ(天皇賞春)

エアグルーヴ(産駒JRA重賞勝利:12勝)

エアグルーヴについて

1993年生まれ。社台が導入した牝馬パクロサイドガーサントノーザンテーストトニービンと社台ファームの誇る種牡馬が重ねられている。母はオークス馬のダイナカール

エアグルーヴは母と同じくオークスを勝つのだが、特筆すべきは天皇賞秋の勝利。中長距離G1では長らく不遇だった牝馬だが、この馬がその扉を開いたと言える。G1はこの2タイトルにとどまったが、インパクトはそれ以上のものがあった。

華麗な血統と年度代表馬の実績、さらに産駒成績まで抜群と非の打ちどころがない名牝。

主な産駒

アドマイヤグルーヴ 5勝 エリザベス女王杯 ドゥラメンテ(ダービー)の母
ポルトフィーノ 0勝 エリザベス女王杯をカラ馬で1着入選
フォゲッタブル 2勝 ステイヤーズS(G2)
ルーラーシップ 4勝 クィーンエリザベスS(香港G1)
グルヴェイグ 1勝 マーメイドS(G3)

初年度はサンデーサイレンスを配合され、社台ファームの結晶ともいうべき血統の仔が生まれる。そのアドマイヤグルーヴは牝馬3冠いずれも1番人気に推されるが、スティルインラブに3冠を許す形となる。直後のエリザベス女王杯で戴冠、翌年連覇する。

牡馬の代表はルーラーシップ。国内のG1ではあと一歩届かずのレースが続いたが、香港でG1馬となる。種牡馬としても堅調。

エアグルーヴの孫の代ではダービー馬ドゥラメンテ、京阪杯(G3)2着アドマイヤセプター、京都新聞杯(G2)2着のポルトドートウィユなどの活躍馬が出ており、勢いは止まりそうにない。

近親

エアグルーヴの半姉カーリーエンジェルの産駒にオレハマッテルゼ(高松宮記念)、エガオヲミセテ(マイラーズC・G2)、フラアンジェリコ(京王杯オータムハンデ・G3)。

牝系図(fn.8-f)

ダイナカール(オークス)
カーリーエンジェル
||エガオヲミセテ(マイラーズC-G2)
||アドマイヤハッピー
|||ウォータクティクス(アンタレスS-G3)
||オレハマッテルゼ(高松宮記念)
||フラアンジェリコ(京成杯AH-G3)
セシルカット
||セシルブルース
|||アイムユアーズ(フィリーズレビュー-G2,阪神JF2着)
エアグルーヴ(天皇賞秋,オークス)
||アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯2回,秋華賞2着)
|||ドゥラメンテ(ダービー,皐月賞)
||ソニックグルーヴ
|||スペシャルグルーヴ
||||グルーヴィット(中京記念-G3)
||フォゲッタブル(ステイヤーズS-G2,菊花賞2着)
||ルーラーシップ(Qエリザベス2世C-香,宝塚記念2着)
||グルヴェイグ(マーメイドS-G3)
エルフィンフェザー
||エルフィンパーク
|||ブレスジャーニー(東スポ杯2歳S-G3)


メジロオーロラ(産駒JRA重賞勝利:11勝)

メジロオーロラについて

1978年生まれ。中央競馬で24戦1勝の戦績。父は日本で7度のリーディングサイヤーに輝いたヒンドスタン。戦後初の三冠馬シンザンの父のほうが理解が早いでしょうか。

牝系は小岩井農場の基礎輸入牝馬の一頭アストニシメントにたどり着くファミリー。メジロオーロラの祖母アサマユリは、メジロ牧場の基礎ともいえる牝馬。多くの子孫が活躍した。

主な産駒

メジロデュレン 2勝 菊花賞 有馬記念
メジロマックイーン 9勝 顕彰馬 菊花賞 天皇賞春 宝塚記念

代表馬は2頭のG1馬。両頭とも夏場から頭角を現し菊花賞を制している。しかし、対照的なのはその人気。メジロデュレンは2頭ともに6番人気、10番人気と低評価だったのに対して、メジロマックイーンは全21戦中18回まで1番人気を背負った。

兄弟2頭で3000m以上のG1を4勝と長距離を滅法得意とした。

近親

ほかには、姉メジロツシマの産駒にメジロトーマス(天皇賞春2着)など。

牝系図(fn.7-c)

アサマユリ
メジロアイリス
||メジロツシマ
|||メジロマーシャス(函館記念-G3)
||メジロオーロラ
|||メジロデュレン(有馬記念,菊花賞)
|||メジロマックイーン(天皇賞春2回,菊花賞,宝塚記念)
メジロハリマ
||メジロハイネ
|||ショウナンマイラヴ
||||ショウナンタキオン(新潟2歳S-G3)
メジロトヤマ
||サリーベル
|||ラシアンゴールド(フェブラリーH-G3,帝王賞-地)
|||リージェントブラフ(川崎記念-地)

ブリリアントベリー(産駒JRA重賞勝利:11勝)

ブリリアントベリーについて

主な産駒

ニューベリー 0勝 京都金杯(G3)2着
レニングラード 1勝 アルゼンチン共和国杯(G2)
カンパニー 9勝 天皇賞秋 マイルCS
ヒストリカル 1勝 毎日杯(G3)

近親

近親に活躍馬多数。甥に天皇賞馬のトーセンジョーダン

クラフテイワイフは特にノーザンテーストとの相性が良く、多くの活躍馬を出した。産駒は12頭が勝ち上がり、JRA勝利は驚異の計55勝。姪にあたるアドマイヤキラメキの産駒は、セレクトセールで高額で取引されることでも有名(トーセンスターダムは2億5000万円、ジョンドゥが2億2000万円)。かなり勢いのある牝系といえる。

牝系図(fn.9-a)

クラフテイワイフ
ブリリアントベリー
||レニングラード(アルゼンチン共和国杯-G2)
||カンパニー(天皇賞秋,マイルCS)
||ヒストリカル(毎日杯-G3)
|ビッグショウリ(マイラーズC-G2)
エヴリウィスパー
||アドマイヤキラメキ
|||トーセンスターダム(エミレーツS-豪,トゥーラクH-豪,きさらぎ賞-G3)
||トーセンジョーダン(天皇賞秋,ジャパンC2着)
||トーセンホマレボシ(京都新聞杯-G2)

エリモピクシー(産駒JRA重賞勝利:11勝)

エリモピクシーについて

1998年生まれ。競争成績は43戦7勝。古馬になってから重賞に顔を出すが、連には絡めず。6歳ではじめてG1エリザベス女王杯に出走し、アドマイヤグルーヴの4着となった。

父は欧州最強ダンシングブレーヴ。母エリモシューティングは3戦2勝。忘れな草賞(OP)を勝ったのちに引退、繁殖入り。2着のトップコートがオークス5着、エリザベス女王杯3着の成績を残したことから世代上位の力があったものと推察される。

主な産駒

リディル 2勝 スワンS(G2)
クラレント 6勝 デイリー杯2歳S(G2)
レッドアリオン 2勝 マイラーズC(G2)
サトノルパン 1勝 京阪杯(G3)
レッドアヴァンセ 0勝 ヴィクトリアマイル3着
レッドヴェイロン 0勝 NHKマイルC3着

重賞で賑わす面々が並ぶが、大物と呼べる存在がいない。数えてみると産駒のG1出走数は30を超えている。名牝系確立のため、なんとしてもタイトルが欲しい。

近親

全姉がエリザベス女王杯を勝ったエリモシック。輸入牝馬デプグリーフ(Depgleef)は、旧えりも牧場の基礎牝馬ともいえる存在。

牝系図(fn.9-f)

デプグリーフ
|パッシングパワー(金鯱賞-G3)
エリモシューテング
||エリモシック(エリザベス女王杯)
||エリモピクシー
|||リディル(スワンS-G2)
|||クラレント(デイリー杯2歳S-G2)
|||レッドアリオン(マイラーズC-G2)
|||サトノルパン(京阪杯-G3)
エリモハスラー
||エリモハリアー(函館記念-G3)
エリモフローレンス
||エリモダンディー(日経新春杯-G2)


基準外

なんであの馬は入っていないのかという声を戴きそうなので、基準には満たないが名牝と名高い馬を並べてみる。さらに、これから産駒の成績次第で条件を満たしそうな馬をメモ用にピックアップ。漏れ・間違いなどはtwitterでリプくださいm(_ _ )m

ウインドインハーヘア(11勝)

ヴェイルオブアヴァロン 0勝 米G3勝ち リルダヴァル(NHKマイルC3着)の母
レディブロンド 0勝 6戦5勝 ゴルトブリッツ(帝王賞)の母
ブラックタイド 1勝 種牡馬
ディープインパクト 10勝 顕彰馬 三冠

キタサンブラックの活躍により、種牡馬としてのブラックタイドの価値がぐんぐん上昇。もはや”ディープインパクトの母”だけでは語れない馬になってしまった。

レディブロンドの仔ラドラーダからはダービー馬レイデオロが産まれており、同じく娘のライクザウインドからは孫世代にアドマイヤミヤビ(G3クィーンC)が出ている。

ウインドインハーヘアについて

ウインドインハーヘアの祖母にあたるハイクレアはエリザベス女王の生産・所有馬にして英オークス馬。ハイクレア系と言われるほどに子孫が活躍している。

せっかくなのでハイクレア以下を牝系図にまとめました。ずらっと並ぶ活躍馬の数々を見てください。代表馬はナシュワンネイエフといったあたり。ウインドインハーヘア自身も英オークス2着でドイツG1馬です。

ディープの近親を肩書に毎年のようにクラシックを賑わす、日本で今もっともホットな血統。

牝系図(fn.2-f)

Highclere(仏オークス,英1000ギニー,キングジョージ2着)
|ミルフォード(プリンスオブウェールズS-G2)
Burghclere
||インヴァイト
|||リザーブシート
||||ソリッドプラチナム(マーメイドS-G3)
|||ウインクリューガー(NHKマイルC)
||ウインドインハーヘア(アラルポカル-独,英オークス2着)
|||レディブロンド
||||ラドラーダ
|||||レイデオロ(ダービー,天皇賞秋)
|||||レイエンダ(エプソムC-G3)
||||ゴルトブリッツ(帝王賞-地)
|||ライクザウインド
||||レディスキッパー
|||||アドマイヤミヤビ(クイーンC-G3)
|||ブラックタイド(スプリングS-G2)
|||ディープインパクト(三冠,ジャパンC,有馬記念,天皇賞春,宝塚記念)
Height of Fashion(プリンスオブウェールズS-英G2)
||Nashwan(英ダービー,キングジョージ,エクリプスS,2000ギニー)
||Sarayir
|||Ghanaati(英1000ギニー,コロネーションS-英)
||Nayef(英チャンピオンS,インターナショナルS-英などG1を4勝)
Highbrow
||Request
|||Ask(コロネーションC-英,ロイヤルオーク賞-英)

ドナブリーニ(10勝)

ドナウブルー 2勝 ヴィクトリアマイル2着
ジェンティルドンナ 8勝 顕彰馬 2012・2014年度代表馬 牝馬三冠

ローザネイ(9勝)

ロゼカラー 1勝 秋華賞3着 ローズキングダムの祖母
ロサード 5勝 オールカマー(G2)
ヴィータローザ 3勝 セントライト記念(G2)

ローザネイについて

フランスで8戦1勝後、社台グループにより日本に輸入される。2代前母リバークイーン(Riverqueen)が仏1000ギニーを勝っている。

ローザネイ(Rosa Nay)の名前から、産駒や孫たちには薔薇に関する馬名が多く見られる。そうしたことから薔薇一族とも呼ばれる。ぜひ、こうしたこだわりは続けてほしい。

牝系図(fn.1-w)

ローザネイ
ロゼカラー(デイリー杯3歳S-G2)
||ローズバド(フィリーズレビュー-G2,オークス2着)
|||ローズキングダム(ジャパンC)
||ローゼンクロイツ(金鯱賞-G2)
|ロサード(オールカマー-G2)
|ヴィータローザ(セントライト記念-G2)

シーザリオ(8勝)

シーザリオ産駒
エピファネイア 4勝 ジャパンC 菊花賞
リオンディーズ 1勝 朝日フューチュリティS
サートゥルナーリア 3勝 皐月賞

牝系図(fn.16-a)

キロフプリミエール(ラドガーズH-米G3)
シーザリオ(オークス,アメリカンオークス-米)
||エピファネイア(ジャパンC,菊花賞)
||リオンディーズ(朝日杯FS)
||サートゥルナーリア(皐月賞,ホープフルS)

キャットクイル(8勝)

ファレノプシス 4勝 牝馬G1を3勝
サンデーブレイク 0勝 ベルモントS(米G1)3着 ピーターパンS(米G2)
キズナ 4勝 ダービー ニエル賞(仏G2)

牝系図(fn.2-f)

Pacific Princess(デラウェアオークス-米)
パシフィカス
||ビワハヤヒデ(天皇賞春,菊花賞,宝塚記念)
||ナリタブライアン(三冠,有馬記念)
||スペリオルパール
|||ラストインパクト(京都大章典-G2,ジャパンC2着)
トロピカルサウンド2
||シルクユニバーサル
|||セダブリランテス(中山金杯-G3)
キャットクイル
||ファレノプシス(桜花賞,秋華賞,エリザベス女王杯)
||Sunday Break(ピーターパンS-米G2)
||キズナ(ダービー)

ホワイトウォーターアフェア(8勝)

アサクサデンエン 2勝 安田記念
スウィフトカレント 1勝 天皇賞秋2着
ヴィクトワールピサ 5勝 ドバイワールドカップ 皐月賞

チヨダマサコ(8勝)

ニッポーテイオー 7勝 天皇賞秋 マイルCS 安田記念
タレンティドガール 1勝 エリザベス女王杯

レールデュタン(8勝)

メジロモネ 0勝 武蔵野S(G3)2着
メジロブライト 7勝 天皇賞春
メジロベイリー 1勝 朝日杯3歳S

スプリングネヴァー(8勝)

ダイタクリーヴァ 5勝 スプリングS(G2)
ダイタクバートラム 3勝 阪神大章典(G2)

ベガ(7勝)

アドマイヤベガ 3勝 ダービー
アドマイヤボス 1勝 セントライト記念(G2)
アドマイヤドン 3勝 朝日杯FS フェブラリーS 地方交流Jpn1を5勝
キャプテンベガ 0勝 東京新聞杯(G3)2着
ヒストリックスター 0勝 ハープスターの母

ベガについて

1990年生まれ。凱旋門賞馬トニービンの初年度産駒にあたる。母はノーザンダンサー直仔のアンティックヴァリュー。3歳春は武豊を背に牝馬2冠を達成する。3冠を目指したエリザベス女王杯ではホクトベガの3着に沈みます。「ベガはベガでもホクトベガ」の実況が有名です。その後の有馬記念は9着。翌年は2戦大敗のあと骨折が判明し、引退します。

一頭の死産を除くと、ベガの産駒は上記5頭のみ。ヒストリックスターは不出走なので、デビューした産駒はみな活躍しています。素晴らしいの一言です。

唯一、ベガの牝系を継ぐ存在となったヒストリックスターからは、ハープスターが誕生しました。別系統からアンティックヴァリューの血統は栄えているものの、やはりベガの血は特別。ハープスターは、その特別な役目を背負っているのです。

牝系図(fn.9-f)

アンティックヴァリュー
オールドスタッフ
||クライングフォーモア
|||クライウィズジョイ
||||サトノノブレス(日経新春杯-G2)
||Antique Auction
|||インディアナカーヴ
||||エクセラントカーヴ(京王杯AH-G3)
|||ネットオークション
||||コレクターアイテム(アルテミスS-G)
ベガ(桜花賞,オークス)
||アドマイヤベガ(ダービー)
||アドマイヤボス(セントライト記念-G2)
||アドマイヤドン(フェブラリーS,朝日杯FSなど地含めG1を7勝)
||ヒストリックスター
|||ハープスター(桜花賞,オークス2着)
|マックロウ(京都記念-G2)

ハルーワスウィート(7勝)

ヴィルシーナ 3勝 ヴィクトリアマイル
シュヴァルグラン 3勝 ジャパンC
ヴィブロス 1勝 秋華賞 ドバイターフ

アドマイヤサンデー(7勝)

アドマイヤメガミ 0勝 チューリップ賞(G3)2着
フサイチホウオー 3勝 皐月賞3着 ダービー1番人気
トールポピー 2勝 オークス
ナサニエル 0勝 全日本2歳優駿(Jpn1)2着
アヴェンチュラ 2勝 秋華賞

グリーンシャトー(7勝)

タマモクロス 6勝 1988年度代表馬
ミヤマポピー 1勝 エリザベス女王杯

エアトゥーレ(7勝)

アルティマトゥーレ 2勝 セントウルS(G2)
キャプテントゥーレ 4勝 皐月賞
クランモンタナ 1勝 小倉記念(G3)
コンテッサトゥーレ 0勝 桜花賞3着

トゥザヴィクトリー(7勝)

アゲヒバリ 0勝 メドウラークの母
トゥザグローリー 5勝 有馬記念3着
トゥザワールド 1勝 弥生賞(G2) 有馬記念2着
トーセンヴィクトリー 1勝 中山牝馬S(G3)
フェアリードール
トゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯,ドバイワールドC2着)
||トゥザグローリー(日経賞-G2)
||トゥザワールド(弥生賞-G2,有馬記念2着)
||トーセンビクトリー(中山牝馬S-G3)
ビスクドール
||ジュモー
|||プロフェット(京成杯-G3)
|||クラージュゲリエ(京都2歳S-G3)
|サイレントディール(シンザン記念-G3,フェブラリーS2着)
ベネンシアドール
||デニムアンドルビー(ローズS-G2,ジャパンC2着)

サクラクレアー(7勝)

サクラヤマトオー 0勝 オールカマー(G2)2着
サクラチトセオー 4勝 天皇賞秋
サクラキャンドル 3勝 エリザベス女王杯
サクラメガ 0勝 サクラメガワンダー(金鯱賞・G2)の母

レーヴドスカー(6勝)

レーヴダムール 0勝 阪神ジュベナイルF2着
アプレザンレーヴ 1勝 青葉賞(G2)
レーヴドリアン 0勝 きさらぎ賞(G3)2着
レーヴディソール 3勝 阪神ジュベナイルF
レーヴミストラル 2勝 青葉賞

スカーレットレディ(6勝)

サカラート 1勝 東海S(G2)
ヴァーミリアン 4勝 フェブラリーS ジャパンカップダート
キングスエンブレム 1勝 シリウスS(G3)
ソリタリーキング 1勝 東海S(G2)

トキオリアリティー(6勝)

アイルラヴァゲイン 1勝 スプリンターズS3着
リアルインパクト 3勝 安田記念 ジョージライダーS(豪G1)
ネオリアリズム 2勝 クィーンエリザベスS(香港G1)

シルバーレーン(6勝)

ブラックホーク 5勝 安田記念 スプリンターズS
ピンクカメオ 1勝 NHKマイルC
カウアイレーン 0勝 クィーンS(G3)2着 ステイフーリッシュの母

アグネスフローラ(5勝)

アグネスフライト 2勝 ダービー
アグネスタキオン 3勝 皐月賞 2008リーディングサイアー

シンハリーズ(5勝)

アダムスピーク 1勝 ラジオNIKKEI杯(G3)
リラヴァティ 1勝 マーメイドS(G3)
シンハライト 3勝 オークス

バルドウィナ(5勝)

ワンカラット 4勝 フィリーズレビュー(G2)
サンシャイン 0勝 愛知杯(G3)2着
ジュエラー 1勝 桜花賞

トウカイナチュラル(6勝)

トウカイテイオー 5勝 1991年度代表馬 ダービー 有馬記念
トウカイオーザ 1勝 アルゼンチン共和国杯(G2)
トウカイエリート 0勝 日経新春杯(G2)2着

カーリーエンジェル(5勝)

エガオヲミセテ 2勝 マイラーズC(G2)
アドマイヤハッピー 0勝 ウォータクティクス(アンタレスS(G3))の母
オレハマッテルゼ 2勝 高松宮記念
フラアンジェリコ 1勝 京成杯オータムH(G3)

バレークィーン(4勝)

フサイチコンコルド 1勝 ダービー
グレースアドマイヤ 0勝 府中牝馬S(G3)2着 ヴィクトリー・リンカーンの母
フサイチミニヨン 0勝 アンブロワーズの母
ボーンキング 1勝 京成杯(G3)
アンライバルド 2勝 皐月賞

プリンセスオリビア(4勝)

ブルーミングアレー 0勝 フローラS(G2)3着
トーセンラー 3勝 マイルCS
スピルバーグ 1勝 天皇賞秋

マイネプリテンダー(4勝)

マイネヌーヴェル 1勝 フラワーC(G3)
マイネルネオス 0勝 中山グランドジャンプ
マイネルアワグラス 1勝 シリウスS(G3)
マイネルチャールズ 2勝 弥生賞(G2)

クリソプレーズ(3勝)

クリソライト 0勝 ジャパンダートダービー(Jpn2) コリアカップ(韓)
マリアライト 2勝 宝塚記念 エリザベス女王杯
リアファル 1勝 神戸新聞杯(G2)
クリソベリル 0勝 JDD(地G1)

ヘヴンリーロマンス(2勝)

アウォーディー 2勝 JBSクラシック(Jpn1)
アムールブリエ 0勝 地方交流Jpn2・3を6勝
ラニ 0勝 ベルモントS(米G1)3着 UAEダービー(ドG2)

フリッパンシー(G1を8勝)

タイホウ 1勝 帝室御賞典(天皇賞) 目黒記念 オールカマー
セントライト 3勝 顕彰馬 三冠馬
クリヒカリ 2勝 横浜農林省賞典四歳呼馬(皐月賞) 帝室御賞典
トサミドリ 2勝 顕彰馬 皐月賞 菊花賞

番外編としてフリッパンシーを紹介。フリッパンシ―は、初の三冠馬セントライトと2冠馬かつ多大なる種牡馬実績を残したトサミドリという2頭の顕彰馬を生んだ。さらに2頭の天皇賞馬を含め、4頭でG1級レースを計8勝した。

2006年の京都牝馬Sを勝ったマイネサマンサが7代を経た子孫にあたる。