オルフェーヴル(Orfevre)の種牡馬情報です。
オルフェーヴルについて
金色の暴君、牝馬に阻まれた凱旋門賞
史上7頭目の三冠馬。他の三冠馬とは趣を異にし、皐月賞前まで6戦2勝と負け越している。皐月賞も4番人気。気性の悪さも一因だが、レースを経験して成長していったといえる。完勝の皐月賞以後はすべて1番人気に推された(海外除く)。三冠達成後の有馬記念は、古馬との初対戦。強敵と目されたブエナビスタが早々に失速となり、オルフェーヴルの力量を確認するだけのレースとなった。
国内では抜けた存在となり、陣営が目指したのは世界一、凱旋門賞制覇だった。最初の年は本当に惜しい2着で、一度は完全に抜け出して皆が勝利を確信したが、ゴール手前で内ラチに突っ込むように斜行。急失速し、ソレミアの強襲に敗れた。翌年は現地でも高い評価を受ける状態での出走だったが、トレヴに引き離されての2着に終わった。トレヴは翌年、凱旋門賞連覇を果たし、歴代屈指と評される名牝、相手が悪かった。
略歴
- 2008年 白老ファーム生産
- 2011年 三冠達成、年度代表馬に選出
- 2014年 種牡馬として供用開始
- 2015年 顕彰馬に選出
主な競争成績
21戦12勝 2着6回
- 皐月賞、ダービー、菊花賞、有馬記念2回、宝塚記念、フォワ賞2回(仏G2)
- 凱旋門賞2回、ジャパンC
種付け料の推移と種付け頭数
初年度から牡牝のG1馬が誕生したが、中間層が薄く、種付け条件は悪化した。父同様に産駒は晩成傾向をみせており、評価が改まるまで時間がかかった。2021年度は人気が戻ってくると予想される。
年度 | 種付け 頭数 |
産駒数 | 種付け料(条件) | サイアー ランキング |
---|---|---|---|---|
2022年 | – | – | 350万円(受胎確認後) | – |
2021年 | 157頭 | – | 350万円(受胎確認後) | – |
2020年 | 165頭 | – | 300万円(受胎確認後) | 4位 |
2019年 | 52頭 | 81頭 | 400万円(受胎確認後) | 10位 |
2018年 | 136頭 | 111頭 | 500万円(前納、不受胎時全額返還) | 13位 |
2017年 | 191頭 | 151頭 | 600万円(前納、不受胎時全額返還) | 64位 |
2016年 | 244頭 | 163頭 | 600万円(前納、不受胎時全額返還) | – |
2015年 | 256頭 | 156頭 | 600万円(前納、不受胎時全額返還) | – |
2014年 | 244頭 | – | 600万円(受胎条件) | – |
繋養地(牧場)
社台スタリオンステーション
注目幼駒、種付け牝馬
現状は優先的に実績ある牝馬が回ってくる環境にはない。ラッキーライラック、エポカドーロの母父はともにミスタープロスペクター系種牡馬。
表記と掲載馬の選定について
赤字は牝馬
NFノーザンファーム産
社F社台ファーム産
母G1母親がG1馬(国際格付け)
G1馬G1勝ちの繁殖牝馬
兄G1兄弟がG1馬 ※PCでは()内に主な勝ち鞍を表示
G1産駒産駒がG1馬勝ち
セールセレクトセールなどの取引価格(税抜き)
一口総額一口馬主の募集総額
いずれかに該当するものを掲載
・母親がG1馬
・兄姉がG1馬
・セールの上位3頭
・セール1億円越え
・一口馬主の募集総額上位3頭
・一口馬主の募集総額1億円越え
※情報は適宜更新
オルフェーヴルの歳産駒(2021年 デビュー予定)
-
アイルビーバウンド の2019
NF一口総額2800万円兄 パフォーマプロミス(日経新春杯-G2)
生 産ノーザンファーム
馬 主サンデーレーシング
調教師松永昌博 (栗東)
登録名ロックバウンド -
タイキオードリー の2019
セール2300万円生 産下河辺牧場 -
ホエールキャプチャ の2019
母G1セール4600万円母実績ヴィクトリアM
生 産千代田牧場
登録名ヘブンズドア -
マイネテレジア の2019
姉G1ユーバーレーベン(オークス)生 産ビッグレッドファーム -
ラッドルチェンド の2019
NFセール7800万円姉 テルツェット(ダービー卿CT-G3)
生 産ノーザンファーム
登録名サトノドルチェ -
レッドオリヴィア の2019
NF一口総額3000万円生 産ノーザンファーム
馬 主シルクレーシング
調教師野中賢二 (栗東)
登録名オーロロッソ -
バルドウィナ の2019
社F姉G1ジュエラー(桜花賞)母実績ペネロープ賞-仏G3
生 産社台ファーム -
ライラックスアンドレース の2019
母G1姉G1ラッキーライラック(大阪杯)一口総額5000万円母実績アシュランドS-米
生 産ケイアイファーム
馬 主サンデーレーシング
調教師松永幹夫 (栗東)
登録名ライラックワイン
オルフェーヴルの2歳産駒(2022年 デビュー予定)
-
ライラックスアンドレース の2020
NF母G1姉G1ラッキーライラック(大阪杯)母実績アシュランドS-米
生 産ノーザンファーム
馬 主サンデーレーシング
調教師(栗東)
オルフェーヴルの2021年種付け繁殖牝馬
- スターダムバウンド
NFG1馬
セレクトセールの主な落札馬
落札額 | 母名 + 生年 | 登録名 | メモ |
---|---|---|---|
1億 7000万円 |
ホエールキャプチャ の2016 |
アルママ | |
1億 500万円 |
パレスルーマー の2017 |
アイアンバローズ | |
1億円 | プリティカリーナ の2016 |
ジャミールフエルテ | |
4700万円 | シュガーショック の2018 |
ラーゴム | きらさぎ賞 |
3400万円 | ダイワパッション の2015 |
エポカドーロ | 皐月賞 |
3200万円 | ベルベットローブ の2017 |
シャインガーネット | ファルコンS |
セレクトセール累計額
落札総額 | 落札頭数 | 平均落札額 | 落札率 |
---|---|---|---|
37億 2200万円 |
94 | 3959万円 | 82.4 % |
セレクトセール累計額(母父)
落札総額 | 落札頭数 | 平均落札額 | 落札率 |
---|---|---|---|
1億 5200万円 |
4 | 3800万円 | 80.0 % |
種牡馬 評価
※中央競馬の平地競走のみを集計
勝馬率 | 32.6 % | |
---|---|---|
重賞馬 | 15 頭 | |
重賞数 | 22 勝 | |
重賞馬率 | 2.5 % |
G1レーティング ランキング
JRA発表のG1レーティング上位馬(※2002年以降)。牝馬は+4して順位付け。
Rating | 馬名 | レース名 | 開催年 |
---|---|---|---|
116 | ラッキーライラック | 大阪杯 | 2020 |
118 | エポカドーロ | 皐月賞 | 2018 |
106 | ギルデッドミラー | NHKマイルC③ | 2020 |
代表産駒(子供)
2019年産
- ライラック(フェアリーS-G3)
2018年産
- ラーゴム(きさらぎ賞-G3)
- ソーヴァリアント(チャレンジC-G3)
2017年産
- オーソリティ(青葉賞-G2,ジャパンC2着)
- クリノプレミアム(中山牝馬S-G3)
- シャインガーネット(ファルコンS-G3)
2016年産
- マルシュロレーヌ(BCディスタフ)
- アンドラステ(中京記念-G3)
- ジャスティン(カペラS-G3)
- オセアグレイト(ステイヤーズS-G2)
- ショウリュウイクゾ(日経新春杯-G2)
2015年産
- エポカドーロ(皐月賞,ダービー2着)
- ラッキーライラック(大阪杯,エリザベス女王杯2回)
- サラス(マーメイドS-G3)
- バイオスパーク(福島記念-G3)
- ロックディスタウン(札幌2歳S-G2)
血統(牝系・サイアーライン)
オルフェーヴルの成長力はノーザンテーストのクロス4×3の影響か。父ステイゴールドと母父メジロマックイーンのペアでは全兄ドリームジャーニー、ゴールドシップと3頭のG1馬が誕生しており、相性は良い。
血統表
ノーザンテースト 4×3
牝系図(fn.8-c)
|エレクトロアート
||オリエンタルアート
|||ドリームジャーニー(有馬記念,宝塚記念,朝日杯FS)
|||オルフェーヴル(三冠,有馬記念2回,宝塚記念)
サイアーライン
|Roberto 1969 愛
||Kris S. 1977 米
|||シンボリクリスエス 1999
||||エピファネイア 2010
||Silver Hawk 1979 英
|||グラスワンダー 1995
||||スクリーンヒーロー 2004
|||||モーリス 2011
||ブライアンズタイム 1985 米
|||タニノギムレット 1999
|Halo 1969 米
||Devil’s Bag 1981 米
||サンデーサイレンス 1986 米
|||フジキセキ 1992
|||ダンスインザダーク 1993
|||ステイゴールド 1994
||||オルフェーヴル 2008
|||スペシャルウィーク 1995
|||アドマイヤベガ 1996
|||マンハッタンカフェ 1998
|||アグネスゴールド 1998
|||アグネスタキオン 1998
|||ゴールドアリュール 1999
||||クリソベリル 2016
|||ネオユニヴァース 2000
|||ブラックタイド 2001
|||ダイワメジャー 2001
|||ハーツクライ 2001
|||ハットトリック 2001
|||ディープインパクト 2002
||||キズナ 2010
||||ダノンプレミアム 2015
ステイゴールド系
|ドリームジャーニー 2004
|ナカヤマフェスタ 2006
|オルフェーヴル 2008
|ゴールドシップ 2009
|フェノーメノ 2009
|レインボーライン 2013
|ウインブライト 2014
|インディチャンプ 2015