種牡馬

著名種牡馬の死亡年齢と死因まとめ

競馬界にとって繁殖は大きなビジネスであり、種牡馬はもちろん大切に扱われています。ただ2000年代から種付け頭数が増え、人気種牡馬は1シーズンで200頭を超す種付けをこなすようになりました。それに伴い、種牡馬への負担が大きすぎるのではと議論されることもあります。

今回は人気種牡馬の死亡年齢と死因をまとめてみました。累計の種付け頭数(国内のみ)と稼働年数も記載してみました。多すぎる種付けにより、種牡馬が短命になったといえるでしょうか?参考にしてみてください。

6歳

エアシャカール

供用1年種付け11頭
2000年のダービーは7cm差の2着に敗れたが、皐月賞、菊花賞を勝った準三冠馬。引退から種牡馬入りして3か月後、放牧中に骨折のため安楽死。産駒はわずかに4頭のみ。

7歳

エルコンドルパサー

供用3年種付け448頭
今なお最強馬の1頭に数えられるオールラウンダー。欧州のクラシックディスタンスで唯一のG1勝利を果たした日本調教馬。腸ねん転により2002年に死亡。3世代の産駒からソングオブウインド(菊花賞)、ヴァーミリアン(フェブラリーS、JCダート)、アロンダイト(JCダート)の3頭のG1馬を輩出した。

8歳

ナリタブライアン

供用2年種付け187頭
1994年の三冠馬。胃破裂により安楽死。産駒は2世代のみでダイタクフラッグ(皐月賞4着、毎日杯2着)などが活躍したが、重賞馬はなし。

アドマイヤベガ

供用4年種付け665頭
1999年のダービー馬。偶発性胃破裂のため死亡。残した産駒は4世代。代表産駒にキストゥヘヴン(桜花賞)、ブルーメンブラット(マイルCS)。

9歳

ドゥラメンテ

供用4年種付け940頭※2021年分未集計
2015年の皐月賞、ダービーの二冠馬。右前肢の蹄を痛め治療中だったが、急性大腸炎のため死亡。死亡年の種付け料は1000万円の人気種牡馬だった。代表産駒はタイトルホルダー(弥生賞)。

11歳

アグネスタキオン

供用8年種付け1553頭
2001年、無敗のまま皐月賞を制し4戦4勝で引退。急性心不全のため死亡。長く輸入種牡馬の時代が続いたが、51年ぶりに内国産種牡馬としてリーディングサイアーに輝いた。代表産駒のダイワスカーレット(有馬記念、桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯)、ディープスカイ(ダービー、マイルC)などG1勝ち馬は計6頭。

14歳

デュランダル

供用8年種付け857頭
後方から大外に持ち出し圧倒的な切れ味を誇った最強マイラー。2005年にマイルCS3連覇に挑んだが8着に終わり引退。馬房内で死亡が発見され、心臓麻痺の疑いも。代表産駒はエリンコート(オークス)。

16歳

サンデーサイレンス

供用12年種付け1837頭
日本競馬を一変させた歴代ナンバーワン種牡馬。あらゆる記録を塗り替えた。生産、調教ともアメリカで、主な勝ち鞍は1989年のケンタッキーダービー、プリークネスS、BCクラシック。輸入後に組まれたシンジケートは25億円。フレグモーネを患いイギリスから専門医を招いて治療するも、他の脚に蹄葉炎を発症し弱性心不全のため死亡。

12世代すべてでG1馬が出ている。代表産駒はディープインパクト(三冠、ジャパンC、有馬記念、天皇賞春、宝塚記念)、アグネスタキオン(皐月賞)、スペシャルウィーク(ダービー、菊花賞、ジャパンC、天皇賞春)、ハーツクライ(有馬記念)、スティルインラブ(牝馬三冠)など多数。多くの後継馬が成功をおさめ、血を繋いでいる。現在では出走馬すべてがサンデーサイレンスの血を有していることも珍しくない。

ダンシングブレーヴ

供用8年種付け375頭
1980年代の欧州最強馬。主な勝ち鞍は凱旋門賞、キングジョージ、英エクリプスS。奇病といわれたマリー病に罹患したが、紆余曲折ののち輸入された。治療を施しながらの種牡馬生活を送った。日本での代表産駒はテイエムオーシャン(桜花賞、秋華賞)、キョウエイマーチ(桜花賞)、キングヘイロー(高松宮記念)、エリモシック(エリザベス女王杯)。

17歳

ディープインパクト

供用13年種付け2804頭
日本近代競馬の結晶。2005年の三冠馬。晩年に種付け料は4000万円まで達した。首の痛みから頸椎骨折が判明しアメリカから専門医を呼び手術が行われたが、別の箇所にも頸椎骨折がみつかり回復の見込みが難しく安楽死となった。

代表産駒はジェンティルドンナ(牝馬三冠、ジャパンC2回、有馬記念)、キズナ(ダービー)、コントレイル(三冠)、グランアレグリア(桜花賞、安田記念、マイルCS、スプリンターズS、ヴィクトリアM)ら多数。日本生産馬としてはじめて海外から求められる血となり、海外からも種付けに牝馬が訪れた。そのなかから生まれたスノーフォール(欧州オークス三冠)、サクソンウォリアー(英2000ギニー、レーシングポストトロフィー)などがディープインパクトの名声をさらに高める走りをみせた。

トニービン

供用12年種付け1193頭
イタリア調教馬で1988年の凱旋門賞馬。急性心不全のため死亡。ジャングルポケット(ダービー、ジャパンC)、エアグルーヴ(天皇賞秋、オークス)らG1産駒は9頭。全13勝のG1勝ちのうち11勝までを東京競馬場でのレースが占める無類の東京巧者。

マンハッタンカフェ

供用13年種付け2365頭
菊花賞、有馬記念、天皇賞春を勝ったサンデーサイレンス産駒のステイヤー。2009年にリーディングサイアーを獲得。放牧中に腹腔内腫瘍のため死亡。代表産駒はヒルノダムール(天皇賞春)、レッドディザイア(秋華賞)ら。

18歳

キングカメハメハ

供用14年種付け2583頭
2004年のダービー馬。ディープインパクトとともに2010年代を代表する種牡馬でリーディングサイアーにも二度輝いた。晩年は徐々に弱っていったようだ。代表産駒はロードカナロア(日本と香港の短距離G1を6勝)、ドゥラメンテ(皐月賞、ダービー)アパパネ(牝馬三冠)など、G1勝ち馬は計11頭。

ゴールドアリュール

供用14年種付け2211頭
サンデーサイレンス産駒、唯一のダートG1馬。心臓疾患のため急死。代表産駒にエスポワールシチー(ジャパンCダート、フェブラリーS)、ゴールドドリーム(チャンピオンズC、フェブラリーS)など。産駒はダート巧者が多く、地方競馬での活躍も目立った。

19歳

トウショウボーイ

供用15年種付け1065頭
天馬トウショウボーイ。1970年代後半の競馬人気を支えた1頭。蹄葉炎が悪化し、安楽死。代表産駒はミスターシービー(三冠、天皇賞秋)、ダイイチルビー(安田記念、スプリンターズS)など。

21歳

ステイゴールド

供用14年種付け1868頭
種牡馬として期待される馬は早くに引退するが、50戦し最終戦でG1を手にした異色の存在。2015年、シーズン最初の種付け日に大動脈破裂で急死。代表産駒のオルフェーヴル(三冠、有馬記念2回、宝塚記念)、ゴールドシップ(皐月賞、菊花賞、有馬記念、宝塚記念2回、天皇賞春)など、国内G1勝ち馬は計9頭。

ネオユニヴァース

供用16年種付け2188頭
2003年の皐月賞、ダービーの二冠馬。種付け中に牝馬が暴れたためバランスを崩して転倒、肩を亀裂骨折し安楽死。代表産駒はヴィクトワールピサ(有馬記念、ドバイワールドC、皐月賞)、ロジユニヴァース(ダービー)、アンライバルド(皐月賞)。

シンボリクリスエス

供用16年種付け2421頭
2002年と2003年の天皇賞秋と有馬記念をそれぞれ制覇した。蹄葉炎が悪化し死亡。代表産駒はエピファネイア(ジャパンC、菊花賞)。

ウォーエンブレム

供用9年種付け213頭
2002年のケンタッキーダービー、プリークネスSを勝ったアメリカ二冠馬。ポストサンデーサイレンスとして輸入された。牝馬の選り好みが激しく、初年度の種付けはわずかに7頭にしかおこなえなかった。全9シーズンでの種付け頭数は計213。種牡馬引退後にアメリカの牧場で放牧中の事故により死亡。代表産駒はブラックエンブレム(秋華賞)。

22歳

サクラバクシンオー

供用17年種付け2334頭
1993、1994年のスプリンターズSを連覇した快速馬。心不全のため死亡。代表産駒はグランプリボス(NHKマイルC)ショウナンカンプ(高松宮記念)、ビッグアーサー(高松宮記念)。

ブレイヴェストローマン

供用15年種付け948頭
アメリカで25戦し9勝、重賞未勝利。全兄がG1ホープフルS勝ち馬ということもありアメリカで種牡馬入り。4年間供用されたあと、1979年に日本に輸入。代表産駒はマックスビューティ(桜花賞、オークス)、トウカイローマン(オークス)、オグリローマン(桜花賞)。

23歳

フジキセキ

供用16年種付け2889頭
屈腱炎のため、4戦4勝で皐月賞を前に引退した。サンデーサイレンスの初年度産駒であり、早くに引退したことから代用として人気を博した。腰痛のため2013年に種牡馬を引退、2年後に頚椎損傷のため死亡。代表産駒のイスラボニータ(皐月賞)、ストレイトガール(ヴィクトリアマイル2回、スプリンターズS)、カネヒキリ(ジャパンCダート、フェブラリーS)などG1馬は計9頭。

クロフネ

供用17年種付け2995頭
いまだに残したタイムが立証する、歴代ダート最強馬。2001年にNHKマイルCとジャパンCダートを制している。種付け総数は歴代最多。死因は老衰。代表産駒のソダシ(桜花賞)、カレンチャン(スプリンターズS、高松宮記念)などG1馬は計7頭。

ジャングルポケット

供用18年種付け2041頭
2001年のダービー、ジャパンC優勝馬。老年になり体調を崩し、徐々に衰弱。代表産駒のトールポピー(オークス)、トーセンジョーダン(天皇賞秋)などG1馬は計6頭。

スペシャルウィーク

供用17年種付け2204頭
1998年のダービー馬。翌年は天皇賞春秋連覇、ジャパンC優勝、グランプリ2着2回の実績ながらも年度代表馬に選出されなかった。放牧中に転倒し左腰を強打したため、数日、経過観察中であったが、馬房内で死亡が確認された。代表産駒はブエナビスタ(桜花賞、オークス、ジャパンC、天皇賞秋、ヴィクトリアマイル)シーザリオ(オークス)トーホウジャッカル(菊花賞)。

マルゼンスキー

供用20年種付け1296頭
圧勝続きのレースだったが、持ち込み馬のためクラシックには出走できず。全8戦8勝で2着につけた着差は計61馬身。1977年の有馬記念ファン投票ではTTGに次ぐ4位となった。晩年もプライベートで種牡馬を続けていたが、翌シーズンに向けた軽い運動の最中、突然いなないて倒れ、そのまま死亡。代表産駒はサクラチヨノオー(ダービー)、スズカコバン(宝塚記念)、レオダーバン(菊花賞)、ホリスキー(菊花賞)。

24歳

キングヘイロー

供用19年種付け1936頭
最強世代のライバルたちに阻まれG1は遠かったが、2000年の高松宮記念でタイトルを奪取。なおマイルCS2着、皐月賞2着、有馬記念4着、菊花賞3着という最後まで適正距離の不明な馬だった。老衰のため死亡。代表産駒はカワカミプリンセス(オークス、秋華賞)、ローレルゲレイロ(スプリンターズS、高松宮記念)。

25歳

リアルシャダイ

供用17年種付け1500頭

ニホンピロウイナー

供用18年種付け1052頭

トウカイテイオー

供用19年種付け1276頭

26歳

グラスワンダー

供用20年種付け1852頭

サッカーボーイ

供用21年種付け1514頭

27歳

ダンスインザダーク

供用19年種付け2532頭

ブライアンズタイム

供用24年種付け2059頭

オペラハウス

供用19年種付け1254頭

28歳

サクラユタカオー

供用14年種付け896頭

モガミ

供用22年種付け959頭

29歳

メジロライアン

供用15年種付け1156頭

30歳

シンボリルドルフ

供用17年種付け893頭

アンバーシャダイ

供用19年種付け1308頭

アフリート

供用16年種付け1385頭

32歳

ミルジョージ

供用22年種付け1585頭

33歳

ノーザンテースト

供用24年種付け1594頭
種付け数最多は1982年の98頭。