キングカメハメハの種付け料の推移と注目幼駒【種牡馬】

キングカメハメハ（King Kamehameha）の種牡馬情報です。

キングカメハメハについて

NHKマイルC、ダービーの変則2冠馬。

京成杯での敗戦も加味し、中山開催の皐月賞は回避。大きなストライドが活きる東京競馬場でNHKマイルC、ダービーと連勝した。ダービーはレースレコード。秋は菊花賞ではなく天皇賞に狙いを定めるが、前哨戦の神戸新聞杯を快勝したところで屈腱炎を発症し、引退となった。

同馬主でもある、ひとつ下のディープインパクトと交える場面もみてみたかった。

略歴

• 2001年 ノーザンファーム生産
• 2005年 種牡馬として供用開始
• 2010年 産駒のアパパネが牝馬三冠達成
• 2010年 リーディングサイアー
• 2011年 リーディングサイアー
• 2013年 産駒のロードカナロアが年度代表馬に選出
• 2019年 種牡馬引退
• 2019年8月9日（18歳）没

主な競争成績

8戦7勝

1. ダービー、NHKマイルC、神戸新聞杯（G2）、毎日杯（G3）
3. 京成杯（G3）

種付け料の推移と種付け頭数

初年度から牝馬三冠アパパネ、牡馬はジャパンCを勝ったローズキングダムを輩出。その後も芝ダート問わず活躍馬を出し続け、種付け料も順調に押し上げられた。代表馬は短距離チャンピオンのロードカナロア、そして二冠馬ドゥラメンテ。

セレクトセールの主な落札馬

セレクトセール累計額

セレクトセール累計額（母父）

種牡馬 評価

※中央競馬の平地競走のみを集計

G1レーティング ランキング

JRA発表のG1レーティング上位馬（002年以降）。牝馬は+4して順位付け。

代表産駒(子供)

2019年産

• スタニングローズ(秋華賞,エリザベス女王杯)

2018年産

• ペプチドナイル(フェブラリーS)

2017年産

• ジュンライトボルト(チャンピオンズC)

2015年産

• チュウワウィザード(チャンピオンズC,ドバイワールドC2着)

2014年産

• レイデオロ(ダービー,天皇賞秋)

2013年産

• ミッキーロケット(宝塚記念)
• リオンディーズ(朝日杯FS)

2012年産

• レッツゴードンキ(桜花賞,スプリンターズS2着)
• ドゥラメンテ(ダービー,皐月賞)

2010年産

• ラブリーデイ(天皇賞秋,宝塚記念)

2009年産

• ホッコータルマエ(チャンピオンズC,東京大賞典2回など地含めG1を10勝)

2008年産

• ベルシャザール(ジャパンCダート)
• ロードカナロア(安田記念,香港スプリント2回などG1を6勝)

2007年産

• ルーラーシップ(Qエリザベス2世C-香,宝塚記念2着)
• ローズキングダム(ジャパンC)
• アパパネ(牝馬三冠,ヴィクトリアM,阪神JF)

BMS(母父)の代表産駒

2022年産

• マジックサンズ(札幌2歳S-G3)
  父キズナ

2021年産

• チェルヴィニア(オークス,秋華賞)
  父ハービンジャー
• ゼルトザーム(函館2歳S-G3)
  父ヘニーヒューズ

2020年産

• シンリョクカ(新潟記念-G3,阪神JF2着)
  父サトノダイヤモンド
• ノッキングポイント(新潟記念-G3)
  父モーリス

2019年産

• ジオグリフ(皐月賞)
  父ドレフォン
• ママコチャ(スプリンターズS)
  父クロフネ
• リメイク(カペラS-G3)
  父ラニ
• ライラック(フェアリーS-G3)
  父オルフェーヴル
• クラウンプライド(UAEダービー-G2,チャンピオンズC2着)
  父リーチザクラウン
• ローシャムパーク(オールカマー-G2,大阪杯2着)
  父ハービンジャー
• マテンロウオリオン(シンザン記念-G3,マイルC２着)
  父ダイワメジャー

2018年産

• ソダシ(桜花賞,ヴィクトリアM,阪神JF)
  父クロフネ
• アカイトリノムスメ(秋華賞)
  父ディープインパクト
• スマッシャー(ユニコーンS-G3)
  父マジェスティックウォリアー
• ミッキーヌチバナ(アンタレスS-G3)
  父ダノンレジェンド
• イルーシヴパンサー(東京新聞杯-G3)
  父ハーツクライ

2017年産

• ウシュバテソーロ(ドバイワールドC,東京大賞典-地)
  父オルフェーヴル
• デアリングタクト(牝馬三冠)
  父エピファネイア
• ブラックホール(札幌2歳S-G3)
  父ゴールドシップ
• イズジョーノキセキ(府中牝馬S-G2)
  父エピファネイア
• ルフトシュトローム(ニュージーランドT-G2)
  父キンシャサノキセキ

2016年産

• アウィルアウェイ(シルクロードS-G3)
  父ジャスタウェイ
• ショウリュウイクゾ(日経新春杯-G2)
  父オルフェーヴル

2015年産

• ワグネリアン(ダービー)
  父ディープインパクト
• インディチャンプ(安田記念,マイルCS)
  父ステイゴールド
• ブラストワンピース(有馬記念)
  父ハービンジャー
• ステイフーリッシュ(京都新聞杯-G2,ドバイゴールドC-G2)
  父ステイゴールド
• メイケイダイハード(中京記念-G3)
  父ハードスパン

2014年産

• モズカッチャン(エリザベス女王杯,オークス2着)
  父ハービンジャー
• ライジングリーズン(フェアリーS-G3)
  父ブラックタイド

2012年産

• タガノエスプレッソ(デイリー杯2歳S-G2)
  父ブラックタイド

2010年産

• タガノトネール(武蔵野S-G3)
  父ケイムホーム
• デニムアンドルビー(ローズS-G2,ジャパンC2着)
  父ディープインパクト

血統（牝系・サイアーライン）

受胎した状態で母馬が輸入された、いわゆる持込馬。兄はアメリカのケンタッキーダービーの前哨戦としても知られるサンタアニタダービーを勝ったG1馬。

キングマンボ系は日本競馬への適性の高さを指摘されるが、種牡馬として大成したのは早逝したエルコンドルパサーを除けばキングカメハメハだけ。

産駒は主にマイルから2400mを得意とし、ダートも苦にしない。重賞馬は大きく牡馬に偏るが、母父としてはディープインパクトを超える実績を残しており、牝馬への影響力も確かなものがある。

ロードカナロアを筆頭にドゥラメンテ、レイデオロと後継にも恵まれ、サイアーラインは安泰。ディープインパクト系を抑え、サンデーサイレンスのインブリードリスクの少ないキングカメハメハ系がしばらくは中心的存在となる可能性も十分。

血統表

牝系図（fn.22-d）

サイアーライン

キングカメハメハ系（子系統）