ロードカナロア(Lord Kanaloa)の種牡馬情報です。
ロードカナロアについて
スプリントの絶対王者。
全19戦のうち15戦が芝1200mという生粋のスプリンター。国内で無敵を誇っただけでなく、短距離路線に強豪が集う香港勢を相手に日本馬としてはじめて香港スプリントを優勝した。マイルの安田記念も制しており、単調なスピード馬とは一線を介す。
略歴
- 2008年 ケイアイファーム生産
- 2013年 年度代表馬に選出
- 2014年 種牡馬として供用開始
- 2018年 産駒のアーモンドアイが牝馬三冠を達成し、年度代表馬に選出
主な戦績
19戦13勝 2着5回 3着1回
- 安田記念、香港スプリント2回、スプリンターズS2回、高松宮記念
- 高松宮記念
種付け料の推移と種付け頭数
初年度産駒から歴史的名牝アーモンドアイが誕生し、種付け料も当初の3倍となる1500万円に。2世代目のサートゥルナーリアは皐月賞を制したことで距離への不安感は完全に失われ、瞬く間に2000万円の大台に乗った。マイル近辺が得意だが、距離も融通が利き、ダートも走れる。父キングカメハメハと同様に母系の特徴を引き出す種牡馬といえる。3世代目以降がいまひとつな印象も受けるが、優秀な繁殖牝馬を多数迎える世代まで結論は待ちたい。
年度 | 種付け 頭数 |
産駒数 | 種付け料(条件) | サイアー ランキング |
---|---|---|---|---|
2025年 | – | – | 1000万円(受胎確認後) | – |
2024年 | 109頭 | – | 1200万円(受胎確認後) | – |
2023年 | 118頭 | – | 1200万円(受胎確認後) | – |
2022年 | 131頭 | – | 1500万円(受胎確認後) | 2位 |
2021年 | 155頭 | 125頭 | 1500万円(受胎確認後) | 2位 |
2020年 | 179頭 | 183頭 | 2000万円(受胎確認後) | 2位 |
2019年 | 245頭 | 219頭 | 1500万円(前納、不受胎時全額返還) | 3位 |
2018年 | 294頭 | 176頭 | 800万円(前納、不受胎時全額返還) | 7位 |
2017年 | 250頭 | 162頭 | 500万円(前納、不受胎時全額返還) | 40位 |
2016年 | 267頭 | 197頭 | 500万円(前納、不受胎時全額返還) | – |
2015年 | 276頭 | 188頭 | 500万円(前納、不受胎時全額返還) | – |
2014年 | 250頭 | – | 500万円(受胎確認後) | – |
繋養地(牧場)
社台スタリオンステーション
注目幼駒、種付け牝馬
サンデーサイレンスの血を含まないトップ種牡馬ということで、サンデー系の実績ある牝馬が集う。アーモンドアイの母父がサンデーサイレンス、サートゥルナーリアがスペシャルウィークと相性も実証済み。
表記と掲載馬の選定について
赤字は牝馬
NFノーザンファーム産
社F社台ファーム産
母G1母親がG1馬(国際格付け)
G1馬G1勝ちの繁殖牝馬
兄G1兄弟がG1馬 ※PCでは()内に主な勝ち鞍を表示
G1産駒産駒がG1馬勝ち
セールセレクトセールなどの取引価格(税抜き)
一口総額一口馬主の募集総額
いずれかに該当するものを掲載
・母親がG1馬
・兄姉がG1馬
・セールの上位3頭
・セール1億円越え
・一口馬主の募集総額上位3頭
・一口馬主の募集総額1億円越え
※情報は適宜更新
ロードカナロアの歳産駒(2023年 デビュー予定)
-
アクアリング の2021
社F姉G1クイーンズリング(エリザベス女王杯)生 産社台ファーム -
ダイワスカーレット の2021
社F母G1一口総額8000万円母実績有馬記念
生 産社台ファーム
馬 主社台レースホース
調教師大久保龍 (栗東) -
ドントテルソフィア の2021
NF母G1セール9200万円母実績スピンスターS-米
生 産ノーザンファーム -
ミッキークイーン の2021
NF母G1母実績オークス
生 産ノーザンファーム -
ヤンキーローズ の2021
NF母G1セール3億7000円母実績サイアーズプロデュースS-豪
生 産ノーザンファーム -
レキシールー の2021
兄G1ダノンスコーピオン(マイルC)母実績ダンススマートリーS-加G2
生 産ケイアイファーム -
レジネッタ の2021
母G1一口総額5000万円母実績桜花賞
生 産追分ファーム
馬 主G1レーシング -
ワッツダチャンセズ の2021
母G1一口総額5000万円母実績ビヴァリーディS-米
生 産追分ファーム
馬 主G1レーシング -
インディアナギャル の2021
兄G1ダノンプレミアム(朝日杯FS)生 産ケイアイファーム -
クイーンズリング の2021
社F母G1母実績エリザベス女王杯
生 産社台ファーム -
コンドコマンド の2021
NF母G1セール8400万円母実績スピナウェイS-米
兄 コマンドライン(サウジアラビアRC-G3)
生 産ノーザンファーム -
サンビスタ の2021
母G1母実績チャンピオンズC
生 産グランド牧場
馬 主三木正浩
調教師安田隆行 (栗東)
登録名アンリーベイビー -
ジュエラー の2021
社F母G1一口総額5000万円母実績桜花賞
生 産社台ファーム
馬 主社台レースホース
調教師杉山晴紀 (栗東) -
ジュールポレール の2021
生 産社台白老ファーム -
スウィートリーズン の2021
NF母G1一口総額6000万円母実績エイコーンS-米
生 産ノーザンファーム
馬 主サンデーレーシング
調教師国枝栄 (美浦) -
スクールミストレス の2021
NF母G1一口総額4600万円母実績CEディスタフ-亜
生 産ノーザンファーム
馬 主サンデーレーシング
調教師石坂公一 (栗東) -
ストレイトガール の2021
生 産ASK STUD -
ディヴィナプレシオーサ の2021
母G1母実績ミルギニーズ-チリG1などG1を2勝
生 産追分ファーム -
バディーラ の2021
兄G1ダノンプラチナ(朝日杯FS)生 産千代田牧場 -
ヒルダズパッション の2021
NF母G1兄G1Yoshida(ウッドワードS-米)一口総額6000万円母実績バレリーナS-米
生 産ノーザンファーム
馬 主キャロットファーム -
ピースアンドウォー の2021
NF母G1セール6200万円母実績アルシバイアディズS-米
生 産ノーザンファーム
馬 主長谷川祐司
調教師斉藤崇史 (栗東)
登録名アルバニー -
ファイナルスコア の2021
NF母G1母実績リディアテシオ賞-伊
生 産ノーザンファーム -
メジャーエンブレム の2021
NF母G1一口総額6000万円母実績NHKマイルC
生 産ノーザンファーム
馬 主サンデーレーシング
調教師田村康仁 (美浦) -
レーヴディソール の2021
NF母G1一口総額5000万円母実績阪神JF
生 産ノーザンファーム
馬 主サンデーレーシング
調教師萩原清 (美浦)
ロードカナロアの2歳産駒(2024年 デビュー予定)
-
アレイヴィングビューティ の2022
母G1母実績ファーストレディS-米
生 産追分ファーム -
アヴェンチュラ の2022
NF母G1母実績秋華賞
生 産ノーザンファーム -
キストゥヘヴン の2022
母G1母実績桜花賞
兄 タイムトゥヘヴン(ダービー卿CT-G3)
生 産オリオンファーム -
スターシップトラッフルズ の2022
社F母G1母実績プリンセスルーニーH-米
生 産社台ファーム -
スペシャルグルーヴ の2022
NF兄G1ジュンライトボルト(チャンピオンズC)生 産ノーザンファーム -
セットスクエア の2022
NF母G1母実績VRCオークス-豪
生 産ノーザンファーム -
ブラックエンブレム の2022
NF母G1母実績秋華賞
姉 ウィクトーリア(フローラS-G2)
生 産ノーザンファーム -
リッスン の2022
NF母G1母実績フィリーズマイル-英
姉 タッチングスピーチ(ローズS-G2)
生 産ノーザンファーム -
レッドリヴェール の2022
社F母G1母実績阪神JF
生 産社台ファーム -
ヴィブロス の2022
NF生 産ノーザンファーム -
キューティゴールド の2022
NF姉G1ショウナンパンドラ(ジャパンC)生 産ノーザンファーム -
スピニングワイルドキャット の2022
兄G1ダノンスマッシュ(高松宮記念)生 産ケイアイファーム -
ネヴァーピリオド の2022
姉G1ストレイトガール(ヴィクトリアM2回)生 産ASK STUD -
ハナズゴール の2022
母G1母実績オールエイジドS-豪
生 産カナイシスタッド -
リスグラシュー の2022
NF母G1母実績有馬記念
生 産ノーザンファーム
ロードカナロアの1歳産駒(2025年 デビュー予定)
-
アクアリング の2023
社F姉G1クイーンズリング(エリザベス女王杯)生 産社台ファーム -
キストゥヘヴン の2023
母G1母実績桜花賞
兄 タイムトゥヘヴン(ダービー卿CT-G3)
生 産オリオンファーム -
クイーンズリング の2023
社F母G1母実績エリザベス女王杯
生 産社台ファーム -
コンテスティッド の2023
社F母G1母実績エイコーンS-米
兄 ギベオン(金鯱賞-G2)
生 産社台ファーム -
ジペッサ の2023
社F母G1母実績ファーストレイディS-米
生 産社台ファーム -
ザズー の2023
NF母G1母実績ラスヴィルヘネスS-米
生 産ノーザンファーム -
バディーラ の2023
兄G1ダノンプラチナ(朝日杯FS)生 産千代田牧場 -
レキシールー の2023
兄G1ダノンスコーピオン(マイルC)母実績ダンススマートリーS-加G2
生 産ケイアイファーム -
レッドリヴェール の2023
社F母G1母実績阪神JF
生 産社台ファーム
ロードカナロアの2023年種付け繁殖牝馬
- キングスローズ
NFG1馬 - クイーンズリング
社FG1馬 - サボールアトリウンフォ
NFG1馬 - サンビスタ
G1馬 - ステファニーズキトゥン
NFG1馬 - ストレイトガール
- セレスタ
NFG1馬 - ハヴユーゴーンアウェイ
G1馬 - ピクシーホロウ
NFG1産駒ピクシーナイト(スプリンターズS) - ブリッツフィナーレ
G1産駒キセキ(菊花賞)
セレクトセールの主な落札馬
落札額 | 母名 + 生年 | 登録名 | メモ |
---|---|---|---|
3億 7000万円 |
ヤンキーローズ の2021 |
||
3億円 | ファイネストシティ の2020 |
リプレゼント | |
2億 7000万円 |
アドマイヤテンバ の2019 |
ホウオウプレミア | |
2億 6000万円 |
フローレスダンサー の2022 |
||
2億 4000万円 |
エピックラヴ の2020 |
ダノンタッチダウン | 半兄ダノンザキッド |
2億 2000万円 |
クイーンズリング の2020 |
シャザーン | |
2億 1000万円 |
アゲヒバリ の2019 |
ホウオウフウジン | 半兄リオンリオン |
2億円 | ファイナルスコア の2020 |
ホペロア | |
1億 8000万円 |
キングスローズ の2016 |
スワーヴシャルル | 半兄サトノアーサー |
1億 8000万円 |
シャムロッカー の2017 |
サトノシャローム | |
1億 6000万円 |
ホットチャチャ の2020 |
リアリーホット | 半兄エタリオウ |
1億 6000万円 |
ムーンライトダンス の2018 |
キョウジ | 中央7戦未勝利 |
1億 6000万円 |
マニーズオンシャーロット の2022 |
||
1億 5000万円 |
キャリコ の2019 |
ミッキーフローガ | |
1億 5000万円 |
エンジェルフォール の2018 |
サンデールーカス | 中央未デビュー |
セレクトセール累計額
落札総額 | 落札頭数 | 平均落札額 | 落札率 |
---|---|---|---|
122億 5200万円 |
206 | 5947万円 | 89.9 % |
セレクトセール累計額(母父)
落札総額 | 落札頭数 | 平均落札額 | 落札率 |
---|---|---|---|
5億 3800万円 |
12 | 4483万円 | 85.7 % |
種牡馬 評価
※中央競馬の平地競走のみを集計
勝馬率 | 42 % | |
---|---|---|
重賞馬 | 30 頭 | |
重賞数 | 64 勝 | |
重賞馬率 | 2.9 % |
G1レーティング ランキング
JRA発表のG1レーティング上位馬(002年以降)。牝馬は+4して順位付け。
Rating | 馬名 | レース名 | 開催年 |
---|---|---|---|
124 | アーモンドアイ | ヴィクトリアマイル | 2020 |
121 | パンサラッサ | 天皇賞秋② | 2022 |
120 | サートゥルナーリア | 有馬記念② | 2019 |
115 | ブレイディヴェーグ | エリザベス女王杯 | 2023 |
118 | ベラジオオペラ | ダービー④ | 2023 |
118 | ステルヴィオ | マイルCS | 2018 |
117 | ダノンスマッシュ | 高松宮記念 | 2021 |
116 | ファストフォース | 高松宮記念 | 2023 |
115 | ダノンスコーピオン | NHKマイルC | 2022 |
111 | トロワゼトワル | ヴィクトリアマイル④ | 2020 |
代表産駒(子供)
2022年産
- ダンツエラン(ファンタジーS-G3)
- ランフォーヴァウ(デイリー杯2歳S-G2)
2021年産
- アスクワンタイム(小倉2歳S-G3)
2020年産
- ベラジオオペラ(大阪杯)
- ブレイディヴェーグ(エリザベス女王杯)
- エンペラーワケア(武蔵野S-G3)
2019年産
- ダノンスコーピオン(マイルC)
- サトノレーヴ(キーンランドC-G3)
- キミワクイーン(函館スプリントS-G3)
- キングエルメス(京王杯2歳S-G2)
- レッドモンレーヴ(京王杯SC-G2)
- サブライムアンセム(フィリーズレビュー-G2)
2018年産
- レイハリア(キーンランドS-G3)
- タイムトゥヘヴン(ダービー卿CT-G3)
- テイエムトッキュウ(カペラS-G3)
2017年産
- Tagaloa(ブルーダイアモンドS-豪G1)
- パンサラッサ(中山記念-G2,ドバイターフ,サウジC)
- ボンボヤージ(北九州記念-G3)
- ホウオウエミーズ(福島記念-G3)
2016年産
- ファストフォース(高松宮記念)
- サートゥルナーリア(皐月賞,ホープフルS)
- イベリス(京都牝馬S-G3)
- レッドルゼル(根岸S-G3,フェブラリーS2着)
- グルーヴィット(中京記念-G3)
- ファンタジスト(京王杯2歳S-G2)
- キングオブコージ(目黒記念-G2)
- ケイデンスコール(マイラーズC-G2,NHKマイルC2着)
- ヴァルディゼール(シンザン記念-G3)
2015年産
- ステルヴィオ(マイルCS)
- アーモンドアイ(牝馬三冠,ジャパンC,ドバイターフ)
- ダノンスマッシュ(高松宮記念,香港スプリント)
- アールスター(小倉記念-G3)
- レッドガラン(中山金杯-G3)
- ダイアトニック(スワンS-G2)
- トロワゼトワル(京王杯AH-G3)
- ジョーカナチャン(アイビスSD-G3)
血統(牝系・サイアーライン)
ロードカナロアの血統はセクレタリアトと縁が深い。セクレタリアトはベルモントSで31馬身差をつけ、いまだにそのときのレコードが破られていないアメリカの歴史的名馬である。ロードカナロアはセクレタリアトの母サムシングロイヤルからひろがる牝系に属する。サムシングロイヤルはセクレタリアトのほか、サーゲイロード(種牡馬)やファーストファミリー(種牡馬)、シリリアンシーなどの活躍馬を出した名繁殖牝馬でもある。
母父ストームキャットは日本の芝に適したスピード能力を有し、距離の融通も利く種牡馬。同じく母父にもつキズナやリアルスティールがそれを証明している。そしてストームキャットの母父はセクレタリアト。つまり、ロードカナロアは全姉弟のセクレタリアトとシリリアンシーのクロス4×5を内包しているのだ。
血統表
牝系図(fn.2-s)
|Sir Gaylord(サプリングS-米)
|ファーストファミリー(ガルフストリームパークH-米)
|Syrian Sea(セリマS)
||Alada(シュヴィーH-米G2)
|||Super Luna
||||サラトガデュー(ガゼルH-米,ベンダムS-米)
|||||レディブラッサム
||||||ロードカナロア(安田記念,香港スプリント2回などG1を6勝)
|The Bride
||Fabulous Fraud
|||デユプリシト
||||ニシノフラワー(桜花賞,スプリンターズS,阪神3歳牝馬S)
|||||ニシノミライ
||||||ニシノヒナギク
|||||||ニシノデイジー(東京スポーツ杯2歳S-G3)
||||ニシノタカラヅカ
|||||ネロ(京阪杯-G3)
|Secretariat(米殿堂馬,米三冠,マンノウォーS)
サイアーライン
|Fappiano 1977 米
||Unbridled 1987 米
|||Unbridled’s Song 1993 米
|Gone West 1984 米
|Seeking the Gold 1985 米
||Dubai Millennium 1996 英
|||Dubawi 2002 英
||||ベンバトル 2014 英
|フォーティナイナー 1985 米
||エンドスウィープ 1991 米
|||アドマイヤムーン 2003
|Machiavellian 1987 仏
||Street Cry 1998 米
|Kingmambo 1990 仏
||キングズベスト 1997 英
||キングカメハメハ 2001
|||ルーラーシップ 2007
|||ロードカナロア 2008
||||ファストフォース 2016
||||パンサラッサ 2017
|||ドゥラメンテ 2012
||||タイトルホルダー 2018
|||ジュンライトボルト 2017