種牡馬

ブライアンズタイムの種牡馬成績とその子孫たち

ブライアンズタイム(Brian’s Time)の種牡馬情報です。

ブライアンズタイムについて

アメリカの準一級馬。フロリダ―ビーでフォーティーナイナーを下し頭角を現す。三冠レースはケンタッキーダービーが牝馬ウイニングカラーズの5着、プリークネスSとベルモントSはリズンスターの2着と3着。着順こそ上位だが、一線級とは確かな差があった。通算成績は21戦5勝、もうひとつペガサスHというG1を勝っている。最後の2戦は目先を変えて芝のレースを使ったがいずれも完敗。

略歴

  • 1985年 アメリカ産
  • 1990年 種牡馬として供用開始
  • 1994年 ナリタブライアンが三冠を達成し、年度代表馬に選出
  • 1995年 産駒のマヤノトップガンが年度代表馬に選出
  • 1997年 産駒のナリタブライアンが顕彰馬に選出
  • 2013年4月4日(28歳)没

主な競争成績

21戦5勝

  1. フロリダダービー、ペガサスH
  2. プリークネスS
  3. ベルモントS、トラヴァーズS、バーナードバルークH

種付け料の推移と種付け頭数

社台グループに対抗した早田牧場の看板種牡馬。CBスタッドで種牡馬入り。早田牧場が経営破綻した後はアロ―スタッドで繋養された。初年度産駒が三冠馬ナリタブライアンとオークス馬チョウカイキャロル。前年のトニービン、翌年のサンデーサイレンスと3連続で新種牡馬によるダービー、オークス両制覇を成し遂げ、新時代の一翼を担った。

産駒は大一番に強く、タフな馬場を苦にしないパワーを持ち合わせていた。反面、脆い面もあり人気がアテにならないケースも見られた。

年度 種付け
頭数
産駒数 種付け料(条件) サイアー
ランキング
2014年 9頭 2頭 27位
2013年 9頭 17頭 150万円(受胎条件) 18位
2012年 36頭 45頭 150万円(受胎条件) 20位
2011年 77頭 62頭 Private 18位
2010年 87頭 56頭 400万円(受胎条件) 22位
2009年 86頭 56頭 Private 14位
2008年 81頭 58頭 BOOK FULL 6位
2007年 81頭 64頭 BOOK FULL 4位
2006年 80頭 62頭 100万円(前払)+600万円(受胎確認後) 3位
2005年 81頭 66頭 BOOK FULL 2位
2004年 84頭 88頭 BOOK FULL 3位
2003年 102頭 115頭 BOOK FULL 2位
2002年 153頭 118頭 private 3位
2001年 138頭 95頭 Private 3位
2000年 120頭 106頭 Private 3位
1999年 131頭 96頭 Private 3位
1998年 115頭 87頭 Private 3位
1997年 110頭 71頭 Private 2位
1996年 92頭 59頭 Private 2位
1995年 70頭 66頭 Private 3位
1994年 79頭 51頭 Private 4位
1993年 61頭 50頭 500万円
1992年 62頭 49頭 500万円
1991年 62頭 54頭
1990年 62頭

セレクトセールの主な落札馬

落札額 母名 + 生年 登録名 メモ
1億
4500万円
サクラハゴロモ
 の1998
アドマイヤゴッド 半兄サクラバクシンオー
中央8戦1勝
8300万円 パレイシャルアフェア
 の2004
ドーントレダー 4戦1勝
8000万円 パレイシャルアフェア
 の2006
グランプリスマイル 13戦1勝
7400万円 レディアップステージ
 の2007
フライングブイ 半兄スマートオーディン
7戦未勝利
7100万円 スマイルトゥモロー
 の2005
スマイルオンザラン 8戦1勝
7000万円 ストレイキャット
 の2005
ナリタキングパワー 半妹ワンブレスアウェイ
中央29戦4勝
6600万円 ホームスイートホーム
 の2007
バーディバーディ ユニコーンS
3800万円 マジカルウーマン
 の2004
ドラゴンファイヤー シリウスS

セレクトセール累計額

落札総額 落札頭数 平均落札額 落札率
18億
3750万円
41 4481万円 63.0 %

セレクトセール累計額(母父)

落札総額 落札頭数 平均落札額 落札率
23億
400万円
90 2560万円 74.3 %

種牡馬 評価

※中央競馬の平地競走のみを集計

勝馬率 48.8 %
重賞馬 42 頭
重賞数 81 勝
重賞馬率 3.2 %

G1レーティング ランキング

JRA発表のG1レーティング上位馬(※2002年以降)。牝馬は+4して順位付け。

Rating 馬名 レース名 開催年
118 タニノギムレット ダービー 2002
117 ダンツフレーム 宝塚記念 2002
111 レインボーダリア エリザベス女王杯 2012
115 ノーリーズン 皐月賞 2002
114 スカイディグニティ 菊花賞② 2012
114 ヴィクトリー 皐月賞 2007
114 タイムパラドックス ジャパンCダート 2004
113 フリオーソ フェブラリーS② 2011
113 タガノバスティーユ スプリンターズS③ 2006
108 リラコサージュ 秋華賞③ 2013

代表産駒(子供)

2007年産

  • レインボーダリア(エリザベス女王杯)

2004年産

  • ヴィクトリー(皐月賞)

1999年産

  • ノーリーズン(皐月賞)
  • タニノギムレット(ダービー,NHKマイルC)

1998年産

  • タイムパラドックス(ジャパンCダート,JBCクラシック2回など地含めG1を5勝)
  • ダンツフレーム(宝塚記念,ダービー2着)

1997年産

  • シルクプリマドンナ(オークス)

1995年産

  • ファレノプシス(桜花賞,秋華賞,エリザベス女王杯)

1994年産

  • サニーブライアン(ダービー,皐月賞)
  • マイネルマックス(朝日杯3歳S)
  • シルクジャスティス(有馬記念,ダービー2着)

1992年産

  • マヤノトップガン(有馬記念,天皇賞春,菊花賞,宝塚記念)

1991年産

  • ナリタブライアン(三冠,有馬記念)
  • チョウカイキャロル(オークス,エリザベス女王杯2着)

BMS(母父)の代表産駒

2020年産

  • エルトンバローズ(毎日王冠-G2)
    ディープブリランテ

2019年産

  • マテンロウレオ(きさらぎ賞-G3)
    ハーツクライ

2016年産

  • ナランフレグ(高松宮記念)
    ゴールドアリュール

2015年産

  • タイムフライヤー(ホープフルS)
    ハーツクライ

2014年産

  • クリンチャー(京都記念-G2,菊花賞2着)
    ディープスカイ
  • セダブリランテス(中山金杯-G3)
    ディープブリランテ
  • ヒガシウィルウィン(ジャパンダートダービー-地)
    サウスヴィグラス

2013年産

  • ディーマジェスティ(皐月賞)
    ディープインパクト
  • ゼーヴィント(七夕賞-G3)
    ディープインパクト

2012年産

  • モンドインテロ(ステイヤーズS-G2)
    ディープインパクト
  • クロスクリーガー(レパードS-G3)
    アドマイヤオーラ

2011年産

  • Supido(モナッシュS-豪G3)
    Sebring
  • マジックタイム(ダービー卿CT-G3)
    ハーツクライ

2010年産

  • サクラプレジール(フラワーC-G3)
    サクラプレジデント
  • マコトブリジャール(クイーンS-G3)
    ストーミングホーム
  • メイケイペガスター(共同通信杯-G3)
    フジキセキ

2009年産

  • ハタノヴァンクール(川崎記念-地,ジャパンダートダービー-地)
    キングカメハメハ

2008年産

  • スギノエンデバー(北九州記念-G3)
    サクラバクシンオー
  • トレンドハンター(フラワーC-G3)
    マンハッタンカフェ

2007年産

  • ビートブラック(天皇賞春)
    ミスキャスト
  • グランドシチー(マーチS-G3)
    キングカメハメハ

2006年産

  • スリーロールス(菊花賞)
    ダンスインザダーク

2005年産

  • エスポワールシチー(ジャパンCダート,フェブラリーSなど地含めG1を9勝)
    ゴールドアリュール

2004年産

  • テイエムアンコール(大阪杯-G2)
    オペラハウス

2002年産

  • ヴァンクルタテヤマ(プロキオンS-G3)
    フォーティナイナー

2000年産

  • ブルーコンコルド(東京大賞典など地のG1を7勝)
    フサイチコンコルド

1998年産

  • サンライズペガサス(大阪杯-G2)
    サンデーサイレンス

1997年産

  • ティコティコタック(秋華賞)
    サッカーボーイ

血統(牝系・サイアーライン)

早田牧場は当初、アメリカ芝レースで実績を残したサンシャインフォーエバーの購入を目指したが交渉は決裂。近親のブライアンズタイムを導入した経緯がある。2頭はほぼ同じような血統構成だが、ブライアンズタイムの活躍の後に輸入されたサンシャインフォーエバーは種牡馬としてまったく奮わずに終わってしまった。血統の難しいところである。

ナリタブライアンサニーブライアンタニノギムレットのダービー馬3頭、さらにG1を4勝したマヤノトップガンと牡馬のタレントは揃っていたが、いずれも後継を出せず、サイアーラインは実質的に途切れている。

血統表

ブライアンズタイムの血統表
Roberto
Hail to Reason
Turn-to
Nothirdchance
Bramalea
Nashua
Rarelea
Kelley’s Day
Graustark
Ribot
Flower Bowl
Golden Trail
Hasty Road
Sunny Vale

牝系図(fn.4-r)

Golden Trail
On the Trail
||Tobacco Trail
|||Hidden Trail
||||アイドリームドアドリーム
|||||エアデジャヴー(クイーンS-G3,オークス2着)
||||||エアシェイディ(AJCC-G2)
||||||エアメサイア(秋華賞,オークス2着)
|||||||エアスピネル(デイリー杯2歳S-G2,マイルCS2着)
|||||||エアウィンザー(チャレンジC-G3)
||||||エアマグダラ
|||||||エアアンセム(函館記念-G3)
|||||||エアルーティーン
||||||||ベラジオオペラ(スプリングS-G2)
|||||エアシャカール(皐月賞,菊花賞)
|||||エアラグーン
||||||エアソミュール(毎日王冠-G2)
Outward Sunshine
||サンシャインフォーエヴァー(マンノウォーS-米,などG1を3勝)
Kelley’s Day
||ブライアンズタイム(フロリダダービー-米,ペガサスH-米)

サイアーライン

Hail to Reason 1958 米
|Roberto 1969 愛
||Kris S. 1977 米
|||シンボリクリスエス 1999
||||エピファネイア 2010
||Silver Hawk 1979 英
|||グラスワンダー 1995
||||スクリーンヒーロー 2004
|||||モーリス 2011
||ブライアンズタイム 1985 米
|||タニノギムレット 1999
|Halo 1969 米
||Devil’s Bag 1981 米
||サンデーサイレンス 1986 米
|||フジキセキ 1992
|||ダンスインザダーク 1993
|||ステイゴールド 1994
||||オルフェーヴル 2008
||||オジュウチョウサン 2011
|||スペシャルウィーク 1995
|||アドマイヤベガ 1996
|||マンハッタンカフェ 1998
|||アグネスゴールド 1998
|||アグネスタキオン 1998
|||ゴールドアリュール 1999
|||ネオユニヴァース 2000
|||ブラックタイド 2001
|||ダイワメジャー 2001
|||ハーツクライ 2001
|||ハットトリック 2001
|||ディープインパクト 2002
||||キズナ 2010

ブライアンズタイム系(子系統)

ブライアンズタイム 1985 米
|ナリタブライアン 1991
|サニーブライアン 1994
|タイムパラドックス 1998
タニノギムレット 1999
|フリオーソ 2004