スペシャルウィーク(Special Week)の種牡馬情報です。
スペシャルウィークについて
ライバルと名勝負を繰り広げた世代のダービー馬
タレント豊富な1995年最強世代。
クラシックはセイウンスカイと分け合う。2頭は逃げと追い込みという対照的な脚質を得意とした。皐月賞、菊花賞はセイウンスカイを捕えきれず2着。長い直線のダービーは2着以下を千切り捨てた。
菊花賞に続くジャパンカップは、外国産馬エルコンドルパサーとの一戦。まだ外国産馬はクラシックに出走できず、外国産馬のダービーといわれたNHKマイルCの覇者との一戦でダービー馬のプライドを賭けた。しかし、悠々と抜け出すエルコンドルパサーに完敗。ダービーが最強馬を決める場ではないと断じられた。外国産馬の出走が認められるのは3年後。
古馬となり立ちはだかるのはグラスワンダー。春秋の天皇賞とジャパンCを制し王道路線を勝ち進むスペシャルウィーク。宝塚記念で楽勝を許し、その雪辱を期した有馬記念だったが、態勢有利も長い写真判定の結果わずかに届かなかった。
4歳時の戦績はG1を3勝、両グランプリ2着の素晴らしいものだったが、年度代表馬はフランス遠征で奮闘したエルコンドルパサーに譲っている。物議を醸したのはいうまでもない。
略歴
- 1995年 日高大洋牧場生産
- 2000年 種牡馬として供用開始
- 2010年 産駒のブエナビスタが年度代表馬に選出
- 2017年 種牡馬引退
- 2018年4月27日(23歳)没
主な競争成績
17戦10勝
- ダービー、ジャパンC、天皇賞春秋
- 有馬記念、菊花賞、宝塚記念
- 皐月賞
種付け料の推移と種付け頭数
代表産駒は2頭の名牝、シーザリオとブエナビスタ。一方の牡馬は大物に恵まれなかった。2012年に社台SSを去ると、その後は目立つ産駒が見られなくなった。
年度 | 種付け 頭数 |
産駒数 | 種付け料(条件) | サイアー ランキング |
---|---|---|---|---|
2017年 | – | 1頭 | 72位 | |
2016年 | 19頭 | 9頭 | 150万円(出生条件)、100万円(受胎条件) | 34位 |
2015年 | 43頭 | 18頭 | 150万円(出生条件)、100万円(受胎条件) | 36位 |
2014年 | 76頭 | 17頭 | 80万円(受胎条件) | 17位 |
2013年 | 79頭 | 38頭 | 150万円(受胎条件) | 23位 |
2012年 | 82頭 | 54頭 | 250万円(出生条件)、200万円(受胎条件) | 17位 |
2011年 | 112頭 | 68頭 | 300万円(受胎条件) | 12位 |
2010年 | 144頭 | 74頭 | 400万円(受胎条件) | 7位 |
2009年 | 142頭 | 64頭 | 400万円(受胎条件) | 6位 |
2008年 | 95頭 | 83頭 | 500万円(前納、不受胎時全額返還) | 15位 |
2007年 | 126頭 | 130頭 | 800万円(前納、不受胎時全額返還) | 8位 |
2006年 | 216頭 | 146頭 | 600万円 | 8位 |
2005年 | 234頭 | 70頭 | BOOK FULL | 7位 |
2004年 | 105頭 | 140頭 | 300万円(受胎条件) | 29位 |
2003年 | 206頭 | 131頭 | BOOK FULL | 139位 |
2002年 | 211頭 | 125頭 | Private | – |
2001年 | 167頭 | 107頭 | 500万円(不受胎時返還) | – |
2000年 | 147頭 | – | 600万円(不受胎時500万円返還) | – |
セレクトセールの主な落札馬
落札額 | 母名 + 生年 | 登録名 | メモ |
---|---|---|---|
9800万円 | ワイルドフラワー の2006 |
ダノンファントム | 4戦1勝 |
7800万円 | タイキダイヤ の2007 |
ティルス | 6戦1勝 |
5800万円 | グレースアンドグローリー の2001 |
グレイシースタイル | 中央7戦未勝利 |
5200万円 | ダイイチフローネ の2005 |
フローテーション | 菊花賞2着 |
5100万円 | ビバノンノ の2006 |
ダノンフィーバー | 25戦3勝 |
3350万円 | プレシャスラバー の2006 |
ナリタクリスタル | 新潟記念 |
3100万円 | ストームティグレス の2004 |
オースミダイドウ | デイリー杯2歳S |
2200万円 | シンコウエンジェル の2008 |
クィーンズバーン | 阪神牝馬S |
セレクトセール累計額
落札総額 | 落札頭数 | 平均落札額 | 落札率 |
---|---|---|---|
30億 5310万円 |
126 | 2423万円 | 70.0 % |
セレクトセール累計額(母父)
落札総額 | 落札頭数 | 平均落札額 | 落札率 |
---|---|---|---|
30億 8370万円 |
117 | 2635万円 | 86.6 % |
種牡馬 評価
※中央競馬の平地競走のみを集計
勝馬率 | 37.8 % | |
---|---|---|
重賞馬 | 18 頭 | |
重賞数 | 35 勝 | |
重賞馬率 | 1.7 % |
G1レーティング ランキング
JRA発表のG1レーティング上位馬(※2002年以降)。牝馬は+4して順位付け。
Rating | 馬名 | レース名 | 開催年 |
---|---|---|---|
121 | ブエナビスタ | ジャパンC | 2010 |
118 | トーホウジャッカル | 菊花賞 | 2014 |
116 | インティライミ | 宝塚記念③ | 2008 |
115 | トライアンフマーチ | 安田記念④ | 2010 |
114 | ローマンレジェンド | チャンピオンズC③ | 2014 |
114 | ウインフルブルーム | 皐月賞③ | 2014 |
113 | フローテーション | 菊花賞② | 2008 |
109 | シーザリオ | オークス | 2005 |
112 | レーヴドリアン | 菊花賞④ | 2010 |
112 | リーチザクラウン | ダービー② | 2009 |
代表産駒(子供)
2011年産
- トーホウジャッカル(菊花賞)
- ウインフルブルーム(京都金杯-G3)
2008年産
- ローマンレジェンド(東京大賞典-地)
- クィーンズバーン(阪神牝馬S-G2)
2007年産
- ステラリード(函館2歳S-G3)
- ゴルトブリッツ(帝王賞-地)
- タガノエリザベート(ファンタジーS-G3)
2006年産
- ブエナビスタ(ジャパンC,オークスなどG1を6勝)
- ブリッツェン(ダービー卿CT-G3)
- ナリタクリスタル(新潟記念-G3)
- リーチザクラウン(マイラーズC-G2,ダービー2着)
- ファイアーフロート(京成杯AH-G3)
2004年産
- オースミダイドウ(デイリー杯2歳S-G2)
2003年産
- トーホウシャイン(マーメイドS-G3)
2002年産
- シーザリオ(オークス,アメリカンオークス-米)
- インティライミ(京都大賞典-G2,ダービー2着)
- スムースバリトン(東京スポーツ杯2歳S-G3)
2001年産
- サンバレンティン(七夕賞-G3)
BMS(母父)の代表産駒
2020年産
- エミュー(フラワーC-G3)
父ハービンジャー - フリームファクシ(きさらぎ賞-G3)
父ルーラーシップ - グリューネグリーン(京都2歳S-G3)
父ラブリーデイ
2019年産
- キングエルメス(京王杯2歳S-G2)
父ロードカナロア - トウシンマカオ(京阪杯-G3)
父ビッグアーサー
2018年産
- ホウオウイクセル(フラワーC-G3)
父ルーラーシップ
2017年産
- ジュンライトボルト(チャンピオンズC)
父キングカメハメハ - サンライズホープ(シリウスS-G3)
父マジェスティックウォリアー - タイセイビジョン(京王杯2歳S-G2,朝日杯FS2着)
父タートルボウル
2016年産
- サートゥルナーリア(皐月賞,ホープフルS)
父ロードカナロア - ディアンドル(福島牝馬S-G3)
父ルーラーシップ - グルーヴィット(中京記念-G3)
父ロードカナロア - エメラルファイト(スプリングS-G2)
父クロフネ
2015年産
- ソリストサンダー(武蔵野S-G3)
父トビーズコーナー
2014年産
- ディアドラ(ナッソーS-英,秋華賞)
父ハービンジャー - サンライズソア(平安S-G3,ジャパンダートダービー2着-地)
父シンボリクリスエス
2013年産
- リオンディーズ(朝日杯FS)
父キングカメハメハ - ヴェンジェンス(みやこS-G3)
父カジノドライヴ
2012年産
- クラリティスカイ(NHKマイルC)
父クロフネ
2011年産
- タガノグランパ(ファルコンS-G3)
父キングカメハメハ
2010年産
- エピファネイア(ジャパンC,菊花賞)
父シンボリクリスエス - ユールシンギング(セントライト記念-G2)
父シンボリクリスエス
2008年産
- ヴェルデグリーン(オールカマー-G2)
父ジャングルポケット
血統(牝系・サイアーライン)
古くはコダマを生んだシラオキの系統。スペシャルウィークの人気は古くから日本に根付く牝系にもあるかもしれない。母父マルゼンスキーは8戦8勝、伝説の外国産馬。「大外でもいい、賞金もいらないからダービーに出走したい」の逸話で有名。
牡馬のG1馬はトーホウジャッカルのみで直系をつなぐことには失敗した。ただ母父としては優秀でサートゥルナーリア、ディアドラなどを輩出。今後は種牡馬として活躍するエピファネイアの母父などとして血をひろめていくだろう。
血統表
牝系図(fn.3-l)
|コンゴーセキ
||ゴーフウ
|||フーセン
||||シンシラオキ
|||||シヨノロマン(ローズS,桜花賞2着)
||ミスサチヨ
|||サチカマダ
||||フクショウカマダ
|||||ホマレノプリンセス
||||||ブレイクタイム(京王杯AH-G3)
||||||レオソレイユ
|||||||レオアクティブ(京王杯2歳S-G2)
|コダマ(顕彰馬,ダービー,皐月賞,宝塚記念)
|シンツバメ(皐月賞,阪神3歳S2着)
|ワカシラオキ
||リンダセニヨリータ
|||ヤマトシャルダン
||||サンエイソロン(スプリングS-G2,ダービー2着)
||||レイホーソロン(チューリップ賞-G3)
|||||サマニベッピン(阪神牝馬特別-G2)
|||||ダンツキッチョウ(青葉賞-G2)
||||ゴールドユウマ
|||||ミスズシャルダン(小倉大賞典-G3)
||ローズトウショウ
|||グレイトウショウ
||||アテナトウショウ
|||||マチカネフクキタル(菊花賞)
|||コーニストウショウ
||||エナジートウショウ
|||||タニノシスター
||||||ウオッカ(ダービー,ジャパンC,安田記念2回などG1を7勝)
|||||||タニノフランケル
|||||スリーアベニュー(ガーネットS-G3)
||||シスタートウショウ(桜花賞,オークス2着)
||||トウショウオリオン(北九州記念-G3)
||||ジェーントウショウ
|||||シーイズトウショウ(セントウルS-G2,桜花賞2着)
|ミスアシャガワ
||ミスシラオキ
|||ジョーディアレスト
||||ジョーディシラオキ(チューリップ賞-G3)
||||ヒミツヘイキ(ユニコーンS-G3)
||レディーシラオキ
|||キャンペンガール
||||スペシャルウィーク(ダービー,ジャパンC,天皇賞春秋)
サイアーライン
|Roberto 1969 愛
||Kris S. 1977 米
|||シンボリクリスエス 1999
||||エピファネイア 2010
||Silver Hawk 1979 英
|||グラスワンダー 1995
||||スクリーンヒーロー 2004
|||||モーリス 2011
||ブライアンズタイム 1985 米
|||タニノギムレット 1999
|Halo 1969 米
||Devil’s Bag 1981 米
||サンデーサイレンス 1986 米
|||フジキセキ 1992
|||ダンスインザダーク 1993
|||ステイゴールド 1994
||||オルフェーヴル 2008
||||オジュウチョウサン 2011
|||スペシャルウィーク 1995
|||アドマイヤベガ 1996
|||マンハッタンカフェ 1998
|||アグネスゴールド 1998
|||アグネスタキオン 1998
|||ゴールドアリュール 1999
|||ネオユニヴァース 2000
|||ブラックタイド 2001
|||ダイワメジャー 2001
|||ハーツクライ 2001
|||ハットトリック 2001
|||ディープインパクト 2002
||||キズナ 2010