ステイゴールド(Stay Gold)の種牡馬情報です。
ステイゴールドについて
内国産サンデーサイレンス産駒、初の海外重賞勝利
4歳の天皇賞春で2着となり、以後G1の常連となるが、重賞初勝利は遅く6歳の目黒記念。G1での2着は4回、3着も2回あり、能力は高いものの相手なりに走るタイプで勝ち味に遅い馬だった。
長く現役生活を続け、最終レースは50戦目となった香港ヴァーズ。絶望と思われる位置から別馬のような脚を伸ばし、差し切り勝ちを決めた。前年に格付けが国際G1に昇格しており、国内では叶わなかったG1タイトルを手にした。
なおG1昇格前のドバイシーマクラシックを制しているが、これは日本産の日本調教馬による海外重賞制覇である。ハクチカラ、フジヤマケンザンに続く史上3頭目の快挙であった。2着に下したファンタンスティックライトはこの年、欧州年度代表馬とアメリカ芝チャンピオンに選出されている。
略歴
- 1994年 白老ファーム生産
- 2002年 種牡馬として供用開始
- 2011年 産駒のオルフェーヴルが三冠を達成し、年度代表馬に選出
- 2015年2月5日(21歳)没
主な競争成績
50戦7勝 2着12回 3着8回
- 香港ヴァーズ、ドバイシーマクラシック(G2)、日経新春杯(G2)、目黒記念(G2)
- 天皇賞秋2回、天皇賞春、宝塚記念
- 有馬記念、宝塚記念
種付け料の推移と種付け頭数
ステイゴールドの種付け料は過去に二度大きく上昇している。初めてのG1馬(ドリームジャーニーの朝日杯FS)誕生とオルフェーヴルの三冠達成の影響が大きい。ステイゴールドは国内のG1未勝利で、小柄だったこともあり数多くのサンデーサイレンス系種牡馬のなかでは埋もれる存在として種牡馬生活をはじめた。繋養されたのも社台スタリオンSではなく、ブリーダーズスタリオンSとビッグレッドファーム。決して恵まれたといえない環境から実績を積み上げ、人気を獲得していった実力派といえる。
2着が3回ある凱旋門賞での実績が示すように、産駒は他のサンデーサイレンス系種牡馬の仔と趣が異なり、タフな馬場を得意とする。また気性の荒さはステイゴールドから順当に受け継がれ、オルフェーヴルの阪神大賞典での逸走やゴールドシップのゲートトラブルなどイベント豊富である。
年度 | 種付け 頭数 |
産駒数 | 種付け料(条件) | サイアー ランキング |
---|---|---|---|---|
2016年 | – | 1頭 | 5位 | |
2015年 | 1頭 | 99頭 | 600万円(受胎条件) ※FR特約なし | 5位 |
2014年 | 122頭 | 132頭 | 800万円(受胎条件) ※FR特約なし | 8位 |
2013年 | 171頭 | 135頭 | 800万円(受胎条件) | 6位 |
2012年 | 202頭 | 179頭 | 600万円(受胎条件) | 3位 |
2011年 | 249頭 | 132頭 | 300万円(出生条件)、250万円(受胎条件) | 4位 |
2010年 | 175頭 | 96頭 | 250万円(出生条件)、200万円(受胎条件) | 13位 |
2009年 | 128頭 | 49頭 | 300万円(出産条件)、250万円(受胎条件) | 11位 |
2008年 | 73頭 | 102頭 | 350万円(出産条件)、250万円(受胎条件) | 17位 |
2007年 | 129頭 | 64頭 | 300万円(受胎条件) | 19位 |
2006年 | 93頭 | 107頭 | 120万円(出産条件)、100万円(受胎条件) | 26位 |
2005年 | 146頭 | 58頭 | 150万円(出産条件)、 120万円(受胎条件) |
121位 |
2004年 | 87頭 | 84頭 | 150万円(出産条件)、120万円(受胎条件) | – |
2003年 | 115頭 | 137頭 | 200万円(出産条件)、150万円(受胎条件) | – |
2002年 | 177頭 | – | 200万円(出産条件)、 150万円(受胎条件) |
– |
セレクトセールの主な落札馬
落札額 | 母名 + 生年 | 登録名 | メモ |
---|---|---|---|
1億 4000万円 |
ターフローズ の2014 |
半兄ロサギガンティア 未出走 |
|
9000万円 | ライブリーチューン の2014 |
アグロドルチェ | 2戦未勝利 |
8400万円 | カチバ の2014 |
オメガドラクロワ | 中央20戦4勝 |
8000万円 | ノヴァホーク の2015 |
トーセンアイトーン | 12戦3勝 |
7400万円 | ソニックグルーヴ の2014 |
ボムクレイジ | 7戦未勝利 |
5000万円 | レーゲンボーゲン の2013 |
レインボーライン | 半姉アニメイトバイオ 天皇賞春 |
4600万円 | ベルアリュール の2013 |
アドマイヤリード | ヴィクトリアM |
3200万円 | エスユーエフシー の2013 |
ルックトゥワイス | 目黒記念 |
2300万円 | ニューグランジ の2011 |
ツクバアズマオー | 中山金杯 |
2300万円 | シアトルサンセット の2011 |
ステイインシアトル | 鳴尾記念 |
2150万円 | プアプー の2008 |
オーシャンブルー | 金鯱賞,有馬記念2着 |
1000万円 | ディアウィンク の2006 |
ナカヤマフェスタ | 宝塚記念,凱旋門賞2着 |
1000万円 | フィジーガール の2008 |
ナカヤマナイト | オールカマー |
セレクトセール累計額
落札総額 | 落札頭数 | 平均落札額 | 落札率 |
---|---|---|---|
36億 9400万円 |
132 | 2798万円 | 91.6 % |
セレクトセール累計額(母父)
落札総額 | 落札頭数 | 平均落札額 | 落札率 |
---|---|---|---|
9億 4600万円 |
33 | 2866万円 | 86.8 % |
種牡馬 評価
※中央競馬の平地競走のみを集計
勝馬率 | 35.6 % | |
---|---|---|
重賞馬 | 41 頭 | |
重賞数 | 96 勝 | |
重賞馬率 | 3.6 % |
G1レーティング ランキング
JRA発表のG1レーティング上位馬(002年以降)。牝馬は+4して順位付け。
Rating | 馬名 | レース名 | 開催年 |
---|---|---|---|
129 | オルフェーヴル | 有馬記念 | 2013 |
124 | ゴールドシップ | 宝塚記念 | 2014 |
122 | ドリームジャーニー | 有馬記念 | 2009 |
120 | インディチャンプ | マイルCS | 2019 |
120 | フェノーメノ | 天皇賞春 | 2013 |
120 | ナカヤマフェスタ | 宝塚記念 | 2010 |
119 | オーシャンブルー | 有馬記念② | 2012 |
118 | レインボーライン | 天皇賞春 | 2018 |
117 | スティッフェリオ | 天皇賞春② | 2020 |
112 | クロコスミア | エリザベス女王杯② | 2019 |
代表産駒(子供)
2015年産
- インディチャンプ(安田記念,マイルCS)
- アフリカンゴールド(京都記念-G2)
- ステイフーリッシュ(京都新聞杯-G2,ドバイゴールドC-G2)
- マイネルファンロン(新潟記念-G3)
2014年産
- ウインブライト(香港C,Qエリザベス2世C-香)
- スティッフェリオ(オールカマー-G2)
- クレッシェンドラヴ(福島記念-G3)
2013年産
- アドマイヤリード(ヴィクトリアM)
- レインボーライン(天皇賞春,菊花賞2着)
- クロコスミア(府中牝馬S-G2,エリザベス女王杯2着)
- ルックトゥワイス(目黒記念-G2)
- ワンブレスアウェイ(愛知杯-G3)
2012年産
- グランシルク(京成杯AH-G3)
- ココロノアイ(チューリップ賞-G3)
- ウインガニオン(中京記念-G3)
- キャットコイン(クイーンC-G3)
- パフォーマプロミス(日経新春杯-G2)
2011年産
- レッドリヴェール(阪神JF,桜花賞2着)
- トゥインクル(ダイヤモンドS-G3)
- ツクバアズマオー(中山金杯-G3)
- オジュウチョウサン(中山大障害3回,中山グランドジャンプ6回)
- ステイインシアトル(鳴尾記念-G3)
2010年産
- マイネルミラノ(函館記念-G3)
- ウインプリメーラ(京都金杯-G3)
- ケイアイチョウサン(ラジオNIKKEI賞-G3)
2009年産
- フェノーメノ(天皇賞春2回)
- ゴールドシップ(有馬記念,天皇賞春,皐月賞,菊花賞,宝塚記念2回)
2008年産
- オルフェーヴル(三冠,有馬記念2回,宝塚記念)
- ナカヤマナイト(オールカマー-G2)
- オーシャンブルー(金鯱賞-G2,有馬記念2着)
- バウンシーチューン(フローラS-G2)
- フェイトフルウォー(セントライト記念-G2)
- マイネルメダリスト(目黒記念-G2)
2007年産
- エクスペディション(小倉記念-G3)
2006年産
- ナカヤマフェスタ(宝塚記念,凱旋門賞2着)
- シルクメビウス(東海S-G2,ジャパンCダート2着)
2005年産
- マイネレーツェル(ローズS-G2)
2004年産
- ドリームジャーニー(有馬記念,宝塚記念,朝日杯FS)
- アルコセニョーラ(新潟記念-G3)
- サンライズマックス(エプソムC-G3)
2003年産
- コスモプラチナ(マーメイドS-G3)
- ソリッドプラチナム(マーメイドS-G3)
BMS(母父)の代表産駒
2015年産
- ライオンボス(アイビスSD-G3)
父バトルプラン
2011年産
- クリスマス(函館2歳S-G3)
父バゴ
血統(牝系・サイアーライン)
古くはサッカーボーイ、近年ではショウナンパンドラがいる、社台の輸入牝馬ロイヤルサッシュから連なる牝系に属す。
母父ディクタスはファイントップ系でジャックルマロワ賞を勝った欧州マイラー。この系統は気が荒く、スタミナ血統にもかかわらず気性の問題で短距離を走った。代表産駒には近親でもあるサッカーボーイがいる。
血統表
牝系図(fn.1-t)
|アスコットロイヤル(中京記念-OP)
|ダイナサッシュ
||サッカーボーイ(マイルCS,阪神3歳S)
||ベルベットサッシュ
|||ホールオブフェーム
||||バランスオブゲーム(弥生賞-G2)
||||インダクティ
|||||ケイデンスコール(マイラーズC-G2,NHKマイルC2着)
|||||インダストリア(ダービー卿CT-G3)
||||フェイムゲーム(目黒記念-G2,天皇賞春2着)
||ゴールデンサッシュ
|||ステイゴールド(香港ヴァーズ,ドバイシーマC2着-G2)
|||ローズサッシュ
||||ヤマカツサクラ
|||||ヤマカツセイレーン
||||||ダイアナヘイロー(阪神C-G2)
|||レイサッシュ
||||レディーノパンチ
|||||カラテ(東京新聞杯-G3)
|||グレースランド
||||ドリームパスポート(神戸新聞杯-G2,ジャパンC2着)
||||フロンティア(新潟2歳S-G3)
|||レクレドール(ローズS-G2)
||||ベルーフ(京成杯-G3)
|||キューティゴールド
||||ショウナンパンドラ(ジャパンC,秋華賞)
|ダイナギフト
||ダイナカプリ
|||マイネカプリース
||||スノードラゴン(スプリンターズS)
|ダイナホット
||ホットプレイ
|||タマモホットプレイ(スワンS-G2)
|||タマモベストプレイ(きさらぎ賞-G3)
サイアーライン
|Roberto 1969 愛
||Kris S. 1977 米
|||シンボリクリスエス 1999
||||エピファネイア 2010
||Silver Hawk 1979 英
|||グラスワンダー 1995
||||スクリーンヒーロー 2004
|||||モーリス 2011
||ブライアンズタイム 1985 米
|||タニノギムレット 1999
|Halo 1969 米
||Devil’s Bag 1981 米
||サンデーサイレンス 1986 米
|||フジキセキ 1992
|||ダンスインザダーク 1993
|||ステイゴールド 1994
||||オルフェーヴル 2008
||||オジュウチョウサン 2011
|||スペシャルウィーク 1995
|||アドマイヤベガ 1996
|||マンハッタンカフェ 1998
|||アグネスゴールド 1998
|||アグネスタキオン 1998
|||ゴールドアリュール 1999
|||ネオユニヴァース 2000
|||ブラックタイド 2001
|||ダイワメジャー 2001
|||ハーツクライ 2001
|||ハットトリック 2001
|||ディープインパクト 2002
||||キズナ 2010
ステイゴールド系(子系統)
|ドリームジャーニー 2004
|ナカヤマフェスタ 2006
|オルフェーヴル 2008
|ゴールドシップ 2009
|フェノーメノ 2009
|オジュウチョウサン 2011
|レインボーライン 2013
|ウインブライト 2014
|インディチャンプ 2015