ヴィクトワールピサ(Victoire Pisa)の種牡馬情報です。
目次
ヴィクトワールピサについて
日本馬としてはじめてドバイワールドカップに優勝
新馬戦2着(1着ローズキングダム)のあと、皐月賞まで破竹の5連勝。前年のアンライバルドに続くネオユニヴァース産駒の勝利となった。二冠を目指したダービーは末脚勝負に敗れ、エイシンフラッシュ、ローズキングダムに遅れ3着まで。
3歳秋は菊花賞には向かわずフランス遠征。この頃の角居厩舎は頻繁に海外遠征していた印象がある。目標とした凱旋門賞はワークフォースの7着に終わる。帰国後のジャパンCは積極策に転じで3着に粘り込む。ブエナビスタとの再戦となった有馬記念で積極策は実を結び、今度はハナ差封じ込めグランプリホースに輝いた。
ダートではなくオールウェザーで開催されたドバイワールドカップ。後方の位置取りから、ペースが緩いとみたデムーロが道中で一気に2番手まで押し上げる。直線で粘るトランセンドを交わし、日本馬としてはじめてのワールドカップ制覇を果たした。東日本大震災の直後だったことも忘れてはいけない。
略歴
- 2007年 社台ファーム生産
- 2012年 種牡馬として供用開始
- 2020 トルコへ移籍
主な競争成績
15戦8勝
- ドバイワールドカップ、有馬記念、皐月賞
- ダービー、ジャパンC
種付け料の推移と種付け頭数
社台SSで種牡馬入りも、目立った産駒は桜花賞馬ジュエラーのみ。2018年からはブリーダースSSに移動となった。
年度 | 種付け 頭数 |
産駒数 | 種付け料(条件) | サイアー ランキング |
---|---|---|---|---|
2021年 | – | – | 150万円(出生条件)、100万円(受胎条件) | – |
2020年 | 64頭 | – | 200万円(出生条件)、150万円(受胎条件) | 18位 |
2019年 | 104頭 | 41頭 | 200万円(出生条件)、150万円(受胎条件) | 14位 |
2018年 | 60頭 | 89頭 | 200万円(受胎確認後) | 18位 |
2017年 | 125頭 | 117頭 | 250万円(受胎確認後) | 21位 |
2016年 | 158頭 | 114頭 | 250万円(受胎確認後) | 17位 |
2015年 | 163頭 | 90頭 | 300万円(受胎確認後) | 74位 |
2014年 | 132頭 | 109頭 | 300万円(受胎確認後) | – |
2013年 | 149頭 | 104頭 | 300万円(受胎確認後) | – |
2012年 | 150頭 | – | 350万円(受胎確認後) | – |
注目幼駒、種付け牝馬
表記と掲載馬の選定について
赤字は牝馬
NFノーザンファーム産
社F社台ファーム産
母G1母親がG1馬(国際格付け)
G1馬G1勝ちの繁殖牝馬
兄G1兄弟がG1馬 ※PCでは()内に主な勝ち鞍を表示
G1産駒産駒がG1馬勝ち
セールセレクトセールなどの取引価格(税抜き)
一口総額一口馬主の募集総額
いずれかに該当するものを掲載
・母親がG1馬
・兄姉がG1馬
・セールの上位3頭
・セール1億円越え
・一口馬主の募集総額上位3頭
・一口馬主の募集総額1億円越え
※情報は適宜更新
ヴィクトワールピサの2歳産駒(2022年 デビュー予定)
-
リュポメルー の2020
社Fセール800万円生 産社台ファーム
登録名ヴィヴマン
セレクトセールの主な落札馬
落札額 | 母名 + 生年 | 登録名 | メモ |
---|---|---|---|
1億 3500万円 |
スターアイル の2013 |
ダノンスパーク | 半兄ミッキーアイル 22戦2勝 |
1億 1000万円 |
メイキアシー の2013 |
スワーヴアーサー | |
7600万円 | マンビア の2018 |
グアドループ | |
2100万円 | メジロアリス の2014 |
コウソクストレート | ファルコンS |
1800万円 | アグネスサクラ の2016 |
ブレイキングドーン | 半兄カレンブラックヒル ラジオNIKKEI賞 |
セレクトセール累計額
落札総額 | 落札頭数 | 平均落札額 | 落札率 |
---|---|---|---|
23億 8700万円 |
94 | 2539万円 | 86.2 % |
セレクトセール累計額(母父)
落札総額 | 落札頭数 | 平均落札額 | 落札率 |
---|---|---|---|
1億 900万円 |
8 | 1362万円 | 72.7 % |
種牡馬 評価
※中央競馬の平地競走のみを集計
勝馬率 | 32 % | |
---|---|---|
重賞馬 | 7 頭 | |
重賞数 | 7 勝 | |
重賞馬率 | 1.3 % |
G1レーティング ランキング
JRA発表のG1レーティング上位馬(※2002年以降)。牝馬は+4して順位付け。
Rating | 馬名 | レース名 | 開催年 |
---|---|---|---|
112 | スカーレットカラー | マイルCS④ | 2020 |
112 | ジュエラー | 桜花賞 | 2016 |
111 | パールコード | 秋華賞② | 2016 |
108 | ウィクトーリア | オークス④ | 2019 |
代表産駒(子供)
2018年産
- アサマノイタズラ(セントライト記念-G2)
2016年産
- ウィクトーリア(フローラS-G2)
- レッドアネモス(クイーンS-G3)
- ブレイキングドーン(ラジオNIKKEI賞ーG3)
2015年産
- スカーレットカラー(府中牝馬S-G2)
2014年産
- Warring States(バイエルンクラシック-独G3)
- コウソクストレート(ファルコンS-G3)
2013年産
- ジュエラー(桜花賞)
BMS(母父)の代表産駒
2019年産
- オニャンコポン(京成杯-G3)
父エイシンフラッシュ
血統(牝系・サイアーライン)
サンデー系種牡馬とミスプロ系牝馬という鉄板配合。母ホワイトウォーターアフェアはヨークシャオークス2着、愛セントレジャー3着とスタミナ十分。近親には重賞馬多数で牝系の活力には疑いがない。
期待の度合いが高かっただけに種牡馬としての成績は物足りないものに。サンデー系としては切れ味が鈍く、スピードも不足している印象。ネオユニヴァース系の存続は難しくなった。
血統表
Halo 3×4
牝系図(fn.8-d)
|ホワイトウォーターアフェア(ポモーヌ賞-仏G2)
||アサクサデンエン(安田記念)
||スウィフトカレント(小倉記念-G3,天皇賞秋2着)
||ヴィクトワールピサ(ドバイワールドC,有馬記念,皐月賞)
|リッチアフェアー
||プチノワール
|||ローブティサージュ(阪神JF)
サイアーライン
|Roberto 1969 愛
||Kris S. 1977 米
|||シンボリクリスエス 1999
||||エピファネイア 2010
||Silver Hawk 1979 英
|||グラスワンダー 1995
||||スクリーンヒーロー 2004
|||||モーリス 2011
||ブライアンズタイム 1985 米
|||タニノギムレット 1999
|Halo 1969 米
||Devil’s Bag 1981 米
||サンデーサイレンス 1986 米
|||フジキセキ 1992
|||ダンスインザダーク 1993
|||ステイゴールド 1994
||||オルフェーヴル 2008
|||スペシャルウィーク 1995
|||アドマイヤベガ 1996
|||マンハッタンカフェ 1998
|||アグネスゴールド 1998
|||アグネスタキオン 1998
|||ゴールドアリュール 1999
||||クリソベリル 2016
|||ネオユニヴァース 2000
|||ブラックタイド 2001
|||ダイワメジャー 2001
|||ハーツクライ 2001
|||ハットトリック 2001
|||ディープインパクト 2002
||||キズナ 2010
||||ダノンプレミアム 2015