タニノギムレット(Tanino Gimlet)の種牡馬情報です。
タニノギムレットについて
たら、れば、を無性に言いたくなる
ダービー優勝後に故障するのだが、12月の未勝利戦から使い詰めで7連戦。タフで知られるブライアンズタイム産駒でもさすがに負担は大きかった。
3着に敗れた皐月賞は、後方から大外を回るロスの大きな競馬。NHKマイルCも直線で致命的な不利が響いての3着。馬の能力は十分だったが、なかなか物事がうまく運ばなかった。ダービーで2着に下したシンボリクリスエスが秋に天皇賞と有馬記念を制し年度代表馬に選出されたことは、ファンにとって幸いだったか。
略歴
- 1999年 カントリー牧場生産
- 2003年 種牡馬として供用開始
- 2008年 産駒のウオッカが年度代表馬に選出
- 2009年 産駒のウオッカが年度代表馬に選出
- 2011年 産駒のウオッカが顕彰馬に選出
- 2020年 種牡馬引退
主な競争成績
8戦5勝
- ダービー、スプリングS(G2)
- 皐月賞、NHKマイルC
種付け料の推移と種付け頭数
社台SSで種牡馬入りし、2014年シーズンからはレックススタッドへ。初年度産駒のウオッカがダービーを制し、翌2008年に種付け料は最高値をつけている。
年度 | 種付け 頭数 |
産駒数 | 種付け料(条件) | サイアー ランキング |
---|---|---|---|---|
2020年 | 4頭 | – | 30万円(出生条件) | 107位 |
2019年 | 16頭 | 21頭 | 30万円(出生条件) | 59位 |
2018年 | 32頭 | 23頭 | 80万円(出生条件)、50万円(受胎条件) | 60位 |
2017年 | 35頭 | 31頭 | 80万円(出生条件)、50万円(受胎条件) | 35位 |
2016年 | 45頭 | 41頭 | 80万円(出生条件)、50万円(受胎条件) | 31位 |
2015年 | 55頭 | 54頭 | 80万円(出生条件)、50万円(受胎条件) | 24位 |
2014年 | 69頭 | 65頭 | 80万円(受胎条件) | 19位 |
2013年 | 81頭 | 98頭 | 80万円(受胎条件) | 17位 |
2012年 | 147頭 | 86頭 | 100万円(受胎条件) | 18位 |
2011年 | 125頭 | 99頭 | 150万円(受胎条件) | 17位 |
2010年 | 126頭 | 82頭 | 200万円(受胎条件) | 17位 |
2009年 | 120頭 | 129頭 | 300万円(受胎条件) | 10位 |
2008年 | 191頭 | 164頭 | 400万円(受胎条件) | 13位 |
2007年 | 240頭 | 77頭 | 300万円(受胎条件) | 18位 |
2006年 | 124頭 | 86頭 | 250万円(受胎条件) | 75位 |
2005年 | 128頭 | 99頭 | 300万円(受胎条件) | – |
2004年 | 148頭 | 99頭 | 300万円(受胎条件) | – |
2003年 | 136頭 | – | 350万円(受胎条件) | – |
セレクトセールの主な落札馬
落札額 | 母名 + 生年 | 登録名 | メモ |
---|---|---|---|
1億 500万円 |
タニノシスター の2008 |
セレブリティ | 全姉ウオッカ 14戦2勝 |
5500万円 | ダリンダ の2005 |
レジームチェンジ | 19戦2勝 |
5200万円 | ジュピターズジャズ の2012 |
アドマイヤジャズ | 26戦1勝 |
1850万円 | プライムステージ の2004 |
アブソリュート | 東京新聞杯 |
1800万円 | ハッピーペインター の2011 |
ハギノハイブリッド | 京都新聞杯 |
セレクトセール累計額
落札総額 | 落札頭数 | 平均落札額 | 落札率 |
---|---|---|---|
18億 2660万円 |
84 | 2174万円 | 84.0 % |
セレクトセール累計額(母父)
落札総額 | 落札頭数 | 平均落札額 | 落札率 |
---|---|---|---|
5億 5650万円 |
16 | 3478万円 | 69.5 % |
種牡馬 評価
※中央競馬の平地競走のみを集計
勝馬率 | 25.8 % | |
---|---|---|
重賞馬 | 13 頭 | |
重賞数 | 24 勝 | |
重賞馬率 | 1.3 % |
G1レーティング ランキング
JRA発表のG1レーティング上位馬(002年以降)。牝馬は+4して順位付け。
Rating | 馬名 | レース名 | 開催年 |
---|---|---|---|
120 | ウオッカ | 安田記念 | 2009 |
116 | スマイルジャック | 安田記念③ | 2010 |
110 | ニシノブルームーン | ヴィクトリアマイル③ | 2010 |
代表産駒(子供)
2013年産
- ブラックスピネル(東京新聞杯-G3)
2011年産
- メドウラーク(七夕賞-G3)
- ハギノハイブリッド(京都新聞杯-G2)
2009年産
- ミッドサマーフェア(フローラS-G2)
2008年産
- クレスコグランド(京都新聞杯-G2)
- オールザットジャズ(福島牝馬S-G3)
2006年産
- セイクリッドバレー(新潟大賞典-G3)
2005年産
- スマイルジャック(スプリングS-G2,ダービー2着)
2004年産
- ウオッカ(ダービー,ジャパンC,安田記念2回などG1を7勝)
- アブソリュート(東京新聞杯-G3)
- ゴールドアグリ(新潟2歳S-G3)
- ヒラボクロイヤル(青葉賞-G2)
- ニシノブルームーン(中山牝馬S-G3)
BMS(母父)の代表産駒
2018年産
- テンハッピーローズ(ヴィクトリアM)
父エピファネイア - ララクリスティーヌ(京都牝馬S-G3)
父ミッキーアイル
2016年産
- オーヴェルニュ(東海S-G2)
父スマートファルコン - クラージュゲリエ(京都2歳S-G3)
父キングカメハメハ
2014年産
- ブレスジャーニー(東スポ杯2歳S-G3)
父バトルプラン
2013年産
- プロフェット(京成杯-G3)
父ハービンジャー
2012年産
- パフォーマプロミス(日経新春杯-G2)
父ステイゴールド
血統(牝系・サイアーライン)
マムタズマハル牝系。ナスルーラ(トニービンの5代前父)やマームード(ノーザンダンサーの母母父)、ロイヤルチャージャー(サンデーサイレンスの4代前父)など現代競馬の基礎となる馬らを輩出したファミリー。母父クリスタルパレスはカロ系のフランスダービー馬。日本に輸入された年にフランスのリーディングサイアーに輝いている。
三冠馬を含む3頭のダービー馬に年度代表馬マヤノトップガン。タレント豊富なブランアンズタイム産駒だが、いずれも種牡馬としては奮わない。唯一の成功馬タニノギムレットにしてもG1馬は牝馬ウオッカのみ。日本競馬界の「種牡馬の墓場」といわれた一昔前の姿そのものである。
血統表
タニノギムレットの血統表
ブライアンズタイム
Roberto
Hail to Reason
Bramalea
Kelley’s Day
Graustark
Golden Trail
タニノクリスタル
クリスタルパレス
Caro
Hermieres
タニノシーバード
Sea-Bird
Flaxen
Graustark 3×4
牝系図(fn.9-c)
タニノシーバード
|タニノクリスタル
||タニノカリス
|||ハギノアレグリアス(シリウスS-G3)
||タニノギムレット(ダービー,NHKマイルC)
|タニノクリスタル
||タニノカリス
|||ハギノアレグリアス(シリウスS-G3)
||タニノギムレット(ダービー,NHKマイルC)
サイアーライン
Hail to Reason 1958 米
|Roberto 1969 愛
||Kris S. 1977 米
|||シンボリクリスエス 1999
||||エピファネイア 2010
||Silver Hawk 1979 英
|||グラスワンダー 1995
||||スクリーンヒーロー 2004
|||||モーリス 2011
||ブライアンズタイム 1985 米
|||タニノギムレット 1999
|Halo 1969 米
||Devil’s Bag 1981 米
||サンデーサイレンス 1986 米
|||フジキセキ 1992
|||ダンスインザダーク 1993
|||ステイゴールド 1994
||||オルフェーヴル 2008
||||オジュウチョウサン 2011
|||スペシャルウィーク 1995
|||アドマイヤベガ 1996
|||マンハッタンカフェ 1998
|||アグネスゴールド 1998
|||アグネスタキオン 1998
|||ゴールドアリュール 1999
|||ネオユニヴァース 2000
|||ブラックタイド 2001
|||ダイワメジャー 2001
|||ハーツクライ 2001
|||ハットトリック 2001
|||ディープインパクト 2002
||||キズナ 2010
|Roberto 1969 愛
||Kris S. 1977 米
|||シンボリクリスエス 1999
||||エピファネイア 2010
||Silver Hawk 1979 英
|||グラスワンダー 1995
||||スクリーンヒーロー 2004
|||||モーリス 2011
||ブライアンズタイム 1985 米
|||タニノギムレット 1999
|Halo 1969 米
||Devil’s Bag 1981 米
||サンデーサイレンス 1986 米
|||フジキセキ 1992
|||ダンスインザダーク 1993
|||ステイゴールド 1994
||||オルフェーヴル 2008
||||オジュウチョウサン 2011
|||スペシャルウィーク 1995
|||アドマイヤベガ 1996
|||マンハッタンカフェ 1998
|||アグネスゴールド 1998
|||アグネスタキオン 1998
|||ゴールドアリュール 1999
|||ネオユニヴァース 2000
|||ブラックタイド 2001
|||ダイワメジャー 2001
|||ハーツクライ 2001
|||ハットトリック 2001
|||ディープインパクト 2002
||||キズナ 2010